北海道・札幌発・だべさ通信5

せいちゃんの手作りコーナーでジンギスカン

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自宅の前にジンギスカンコーナーを手作りしちゃったせいちゃんから、”食べにおいで” とお誘いを受けました。
壁や天井、かまどに至るまで、すべてが手作り。
赤ちょうちんを下げた演出なんてニクいんでないかい!!

 

 

 

■ ジンギスカン鍋の中央が、山のように盛り上がっているワケ

おお!せいちゃん、本格派ジンギスカン鍋あるっしょ!
鍋は鉄製で、中央が盛り上がった山型です。
こんな形をしている理由は、『昔、兜を使って肉を焼いたから』とか、『肉の油を下に落とすため』とか言われているけど、実は科学的にもすんごい理由があるそうですよ。

 

例えば、底の平たい鉄板やフライパンなどの場合だと、火をつけると熱は中央から外側へと広がります。
ところがジンギスカン鍋の場合は、盛り上っている空洞の中に熱が閉じ込められ対流するので、すんごい高温になる。
高い温度で焼くことで羊の肉の臭みが消えて、さらに香ばしさが引き立ち、美味しさがアップするのです・・・・と、以前 所さんの目がテンでやっていましたっけ。

 

 

■ 羊の肉には『マトン』と『ラム』がある。

羊毛を取る役目を果たしたあとの羊を食べたのが、北海道ジンギスカンの始まりだそうです。
だから最初は大人の羊肉『マトン』だけだったんでしょうね。
2歳以下の子羊の肉は『ラム』と呼ばれています。
しっかりした噛みごたえのマトンに比べて、ラム肉は柔らかくで、臭みも少ないと言われています。
美味しいのはどっちとなると、好みかな。
” ジンギスカンと言えばマトンだべさ ” と思っている道産子の方が多いような気がするけどね。
この肉はマトンね、タレをつけて食べるの。

 

 

 

■ ジンギスカンの肉は丸い方がテンション上がる

肉の形がまん丸なのは、肉を筒型状に形成してからスライスしたものだからです。
こうすることで、細かな肉も無駄にしないって済むんだって。
この肉を見ると、私なんか、いかにもジンギスカンて感じがしてテンションがあがっちゃう。
でも悲しいかな、現在は、肉の殆どが輸入に頼っているんですって。

 

 

■ ジンギスカンの焼き方で新事実!

奥様に「ぽぷらさんちってどうやって焼くの?」と聞かれました。
聞けば、せいちゃんの焼き方は、ジンギスカン鍋の上全体にモヤシを敷き、その上に肉を置いて時間をかけて蒸し加減で焼く、『蒸し加減方法』。
一方奥様はというと、鍋の回りに野菜を置き、中央に肉を直接置いて、ジュージューとすばやく香ばしく焼きあげる『短時間方法』。

 

我が家は奥様と同じ、短時間方法でした。
早く焼いて食べたいもんね。
『蒸し焼き方法』は、語り合いながらゆっくりとした時間を楽しむ大人の時間に最高の焼き方。
一方『短時間方法』は、食べ盛りの子ども達や、飲むより食べる方が好きという人達向きの焼き方でした。
なるほど、奥が深いね、ジンギスカン。

 

 

せいちゃんが、ビールを注ぎながら言いました。
「手稲が札幌市と合併してから今年で50年になるんだってさ」
へ〜そうなの、昔は札幌郡だったよね。

 

「近所の人も、昔のことを知る人は少なくなったよ。僕のことを○○さんちの息子とか言ってくれる人もいなくなってさ」
そりゃそうだね、私のことを、名前で ”ぽぷらちゃん” と呼んでくれた同級生のお母さんも、昨年亡くなった。
だからなおさら、同じ時間を一緒に過ごした幼なじみがいる幸せをしみじみ感じる。
未来とは本当に不思議なもんですね。

 

 


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