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オーストラリアから旦那さんの友人がやってきました。
「いやあ、元気だったかい」
フォトグラファーのYさんは、スラリと背が高く、色白で、カッターシャツがよく似合います。
たしか以前はアメリカからだったはす。
「今住んでいるのはオーストラリアだよ。でも家はアメリカのラスベガスさ。ラスベガスはね、カジノだけじゃないんだよ、自然が素晴らしいんだ。あとハワイにも少し住んでたよ」
なな、なんちゅう国際的！
”英語なんてしゃべれなくてもいいべや” とか言ってる旦那さんと友達なのが不思議。
Yさんは若くして単身アメリカに渡り、今では国際的な写真家です。
今回は、東京での個展のために日本に戻って来たそうです。
お昼には定食の出前をとって、ホッケも焼きました。
「ホッケはうまいねえ」
若かった頃の話しに花が咲き、時々日本語に戸惑うその様子に、長い月日を感じました。
「ある写真家が『 プロジェクト（やりたいこと）には、終わりがなくてもいい』って言ってたんだ。それを聞いたときはハっとしたよ。僕は今まで、どんなプロジェクトにも終わりがあると思っていたからね。つまりさ、迷った時でもどんどん写真を撮ればいいんだ。今はダメでも、そのうち自分の中で整理されてくると道が見えてくる。必ずしも1本とは限らない、僕には何本も見えたような気がしたよ。大事な事は続ける事さ」
おお、なんていい話しだ。
私達より年上なのに、『いやあ、もう歳だし、まいったまいった』とか言ってる私とは大違い。
Yさんは故郷の札幌にしばらくの間滞在するそうで、後日また合う約束をしてホテルに戻っていきました。
何事も続けていく事が大事。
勉強になるなあ。
さ、寝る前に、血圧手等に記入しなくっちゃ。
