北海道・札幌発・だべさ通信5

五感を生かせば世界が広がる

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スーパーはさすが年の瀬、ごった返して通路ですれ違うのも大変です。
店内には、お正月のしめ飾りがズラ〜っと並び、お供え餅がピラミッドみたいに積まれていて、まるでお祭りみたいです。
レジにも買い物客がズラ〜っと並んでる。

私の二人前に、白い杖を持った男性が並んでいました。
傍に女性店員さんがついていて、買い物カゴをレジ台に乗せたり話しかけたりしていたので、もしかしたら、お店の中を一緒に回って買い物を手助けしていたのかもしれませんね。

 

 

レジの女性も、男性から買い物袋を受け取ると、手慣れたように清算の終わった商品を袋に入れています。
それから男性はお財布から1万円札を出して、
「おつりは、5千円札はいれないで下さい」と言いました。
という事はもしかして、5千円札は使いずらいお札なのかも。

 

 

確かお札には、目の不自由な方でも指で触れてわかるという、凸凹の印が付いているはず。
それでも、”5千円札はいれないで・・”と言ったのには、私にはわからない使いづらさがあるのかもしれませんね。
それにしても、所狭しと色とりどりの商品が溢れているスーパー。
男性にはどんなふうに感じられているんでしょう。

 

 

耳をすましてあたりの様子を伺うと、不思議な事に、店内に流れているお正月ソングがずいぶんよく聞こえてきました。
近いガヤガヤ、遠いガヤガヤ。商品を乗せた荷台が傍を通るガラガラ・・という音、それを押してる店員さんの『すいませ〜ん、通りま〜す』なんて言ってる声。
『もしもし、あと、かまぼこ??』なんて電話で話している声も聞こえてきます。
なんでも視覚を優先しちゃう私は、実は聞こえている音も、そっちのけにしていたんですね。

 

 

見るも聞くも、臭う物も、普通に使っているだけではもったいないかも。
試しに、認識マークがわかるかどうか、お札の凸凹を触ってみました。
わかりずら〜い。私の指は鈍感だね。
シワシワなお札だったら、なおわからないかも。
時には、五感をどれか一つにしぼって研ぎすませば、違う世界が見えてくるかもしれません。
ハンディを持った方の気持ちも、ちょっとはわかるようになれるかもしれないよね。

※写真は千円札の認識マーク。


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