北海道・札幌発・だべさ通信5

消え行く職人、遺影を描く人、写真を直す人

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手元に届いた仕事の資料は、もはや写真と見間違えるほどの、3Dの建築予想図です。
技術者さんが一本一本線を引いて書いていた時代から、パソコンで正確に線が引けるようになり、ついには3D画像が作れちゃうって時代になったんだもね。

 


■ 現代になくなって消え行く仕事


昔、肖像画を書く職人さんがいました。我が家のひいお爺さんの遺影も木炭画の肖像画です。
小さな写真を見て、職人さんが立派な姿に書いてくれていたんだね。
それはまるで写真のよう。いえいえそれ以上かもしれないです。
職人さんは、写真をただ写し取るだけではなくて、亡くなった方の生前の生きた重みもふまえ、立派に仕上げてくださってると思う。
もしそれが現代だったら、きっと立派な芸術として認められるのでしょうね。
三十数年前までは、西区(札幌)の琴似本通りに、そんなお店があったのを覚えています。
それから、白黒写真の修理をする仕事の方もいて、お願いした事もありました。

 


今ならパソコンでチョチョイって治せる写真ですが、当時は写真の修正専用の絵の具があってね、といっても、私の知っているのは、白からグレー、黒色と変わっていく絵の具のついた何枚もの厚手の紙のようなものがあって、修正屋さんは、その色の中からちょうどよい色を合わせて写真の修正を行っていました。

 

 


■ 写植屋さんはすべての文字を知る人
写植屋さんも、いたね。
写植屋さんは、すべての文字が刻まれた印を持っていて、棚の何処にどんな文字があるのかを全部覚えているから、あっとい言う間に必要な文字を拾いだして並べ、文章を作っていました。
新聞社の人がするその作業はもう神ワザ!
時間との勝負だもね。

 


その後、ワープロが登場したと思ったら、今度はパソコンの登場でワープロもお役御免。
ウチなんかさ、当初、仕事で活字を作らなくっちゃいけない部分は、写植屋さんにお願いしていました。
1文字いくらってぐあいだったから、1文字1文字が貴重でさ、その文字を貼り付けるのに間違っちゃたらもう、ギョエ〜っです。
それである日、とうとう我が社もワープロを購入!
感動しちゃったもね。

 


ワープロの文字は、今のような『予測変換』機能が確立されていない当時のものだったので、沢山ある文字の中から拾って、コレだポチ!っと文字を打っていったように思う。
しかも文字の見える画面が小窓だったから、文章を見直すのにも、それなりの時間もかかりました。

 


■ あまりのリアルさがなくてもいいかな

技術の進歩と引き換えに、職人さんのワザも消えて行くのは、いたましい(もったいない)感じがするけれど、これも時代の流れなのでしょう。
次の時代は、遺影も高画質の3Dで残されるようになるかもしれない。
顔はもちろん全身だって忠実に再現しちゃうのさ。
このタレぎみも胸もお尻も、特徴的なポッコリお腹も、しっかりそのまま3Dになっちゃったらどうする?
うわわ・・・・

 


やっぱしさ、残さないのうがよい事もあるんでないかい。
せめて世を去ったあとは、よいイメージをそっと残してもらいたいもね。
木炭の肖像画も、写真の修正も、写植も、職人さんの感性が吹き込まれているからこその仕上がりがあるように思う。
これからの機械の進歩には、そんな事ができるかな。
出来ちゃうねきと、技術にを作るのは人だもの。


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