北海道・札幌発・だべさ通信5

灯台下暗しより近いコテングクワガタ

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公園の隅で、地面にしゃがみこんで写真を撮っているおじさんがいます。
おじさんは、体をよじって角度を替えてはパシャ、こっちからパシャ、下からパシャ。
何かいる?珍しい虫か?

 

”あの、何か珍しいものでもいるんですか?”
おじさんは顔をあげて、
「テングクワガタですよ、もしかしたらコテングクワガタかもしれないけどね」と言いました。
”は?クワガタ?”
「これこれ」
おじさんが指差す方を見れば、足元に、ち〜っちゃい花が沢山、他の草に混じって咲いています。
この、ちっこくてよく見えない花がクワガタっていうのか。

 

「もしコテングクワガタなら帰化植物ですが、テングクワガタだと日本元来の植物ですよ」
” そ、そうなんですか 。勉強になりました ”
おじさんは、再びファインダーを覗き込み、あっちこっちから写真を撮りはじめました。

家に戻り、さっそく、そのなんとかクワガタという花の事を調べてみると、『コテングクワガタ』という花は、戦後になって北海道に入り、そこから日本全国に広まったらしいことがわかりました。

 
その見分け方は『テングクワガタ』が腺毛があるのに対し、『コテングクワガタ』の方は腺毛がない、または少ないのだそうです。
・・・・・・・・・・・わからない。
まいっか〜そこまで研究しなくてもさ。
それにしても、おじさんのハートをつかむ植物が、いつも踏んづけている公園の芝生にあるなんて。
しかも、調べてみれば専門的な発見が次から次と出てきてくれる。
『灯台下暗し』なんてもんじゃないね、『足で踏んづけちゃって見もしない』だわ。

 

 

遠くにまで行かなくても、こんな身近で新しいものに出会える。
じっくり回りを見ていないだけだね。知らないだけ。知ろうともしないから見もしない。
おじさんみたいに、時には体をよじってみると、さらなる新発見に出会えるかもしれない。

150520コテングクワガタ001.jpg

 

 

150520コテングクワガタ002.jpg

 

 

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4 Comments

  1. すみれ

    この花知ってる 雑草取りで ここだけよけて取ってました私 笑
    そうなんですよ 遠くへ行くのもたまにはいいんでしょうけど身近にたくさん?教材がアル
    昨日の つくしの花言葉にしたってですよ 私は つくしに花言葉があることを というか
    ここに着目する心が すごいと思ったりなんかしちゃって・・・感動でした
    人によったら?とるにたらないことかも知れないんでしょうけど 汗 
    きのう 私の好きなお花屋さんのHP こんな言葉がブログに書かれてあって胸キュンに
    ~~同じ人が同じ事を長く続けていくことの難しさと飽きられず支持を受けるられるための
    努力を超えた何かもある事を心して進まなければと思います 

    Reply
  2. もみじ

    私と同じことしてる人がいる~~~(≧▽≦)
    クワガタ属というかイヌフグリの仲間、
    私も大好きなんです。
    群れて咲いていたら花壇の花を撮るより
    こっちを優先しちゃいます。
    ただ、こういう小さいお花って
    コンデジで撮るには至難の技なのが…。
    デジイチでもたいへんなのにね。

    Reply
  3. ぽぷら

    すみれさんへ
    身近な事や、小さな事にも感動できることって、とっても大事だと思います。
    それが、人を幸せにするんだと私は思っています。
    どの人も、さほど違いはない景色を見て生きるんですもの。
    それを見て感動できる事がとっても大切、幸せになれるってことじゃないかと思っています。

    Reply
  4. ぽぷら

    もみじさんへ
    そうそう、小さいものを、うんと奇麗に撮ろうとすると、それなりのレンズなんかが必要になりますよね。
    おじさんも、けっこう、立派なカメラを持っていました。
    花壇にいっぱい咲いていたら、私も避けてたのしみたくなるかも。
    そんな可愛い花ですもね。

    Reply

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