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看護士さんが試験管に入った血液を見せてくれました。
「時間がたつと、こうして分離してくるんです」
試験管の上の部分は うす黄色で、下にいくほど赤くなっています。
「上の部分が『血漿(けっしょう)』で、中くらいが『血小板』、下は赤いでしょ、『赤血球』が入っているからですよ」
ケガをした時の血だったらひっくり返るほどびくりするけど、これはマジマジ見らさっちゃいました。横を見ると、私の血液がクルクル回る機械を通して3つの袋に別れています。
「この薄い色のが『血漿』で、黄色いのが『血小板』、赤いのが『赤血球』が入ってる部分なんです。
火傷をした時に水ぶくれができますよね、その時の液体はこの『血漿』なんですよ」
へ~、勉強になるなー。成分献血が初めての私だからでしょうか、色々説明してくれます。ちょびっとテレビもみたいけど、こっちの方が、普段は聞けない話だね。
「この『血小板』は保存ができないんです。ちょっと前までは3日間だったけど、最近になって、やっと4日間はもたせる事ができるようになったんです」
という事は、私の『血小板』は、4日以内に誰かの体に入るという事なんだね。
「だから足りなくなったらもう大変」
そ、そうですか・・・
「これどうぞ、ヨーグルト味のジュースですよ、あ、チョコレートもありますよ」
はい、どうも、どうも。
この看護士さんとも、だいぶ打ち解けてきたので思い切ってきいちゃいました。
「あの、職員さんたちも献血するんですか?」
「ふふ、それがそうなの。職員が真っ先なの」
そうですか、やっぱし・・・
そんな話をしているうちに1時間が過ぎて、献血も終わりです。
「お疲れさまでした。人にもよりますが、成分献血だと、一週間から、長くても2週間で元通りになりますよ。だから2週間に一度の割合で、献血できるんですよー」
そ、そうですか・・・
ホールに戻って、おまんじゅうと紅茶を頂きました。
あとは、数日後に送られてくる血液検査の結果を待つだけです。
私はドナーカードは持っていないけど、ちょっとだけ、誰かの役にたったかな。
それに、血液検査もできたしね。
2週間後は勘弁してほしいけど、検診のつもりで献血するのはいいかもね。