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長女の里帰り出産は、私にとってもいろんな意味で初体験。
長女に「ほら、バーバだよ~」って初めて言われたときは『まだババじゃないわよ』なんて思ったけれど、今じゃ自分から『バーバが抱っこしちゃうよ~~』なんて、頭のてっぺんから声が出ちゃうんだから、おっかしいね。

 

自分が初めて子どもを産んだときは、まだまだ布おむつが多かった時代。
なのに、産後の私をまるでお姫様のように扱ってくれた母を思い出すと、親というものはホントありがたいものだと、今頃になってつくづく思う。
それもこれも、赤ん坊のおかげだね。
バーバはウンチのついた服の洗濯だって、なーんもさ。
どんどん洗っちゃうよ。

 

いくら経験がものを言うといっても、いつの時代も昔と今じゃ、どんどん変わる。
赤ん坊をお風呂に入れたときもそうでした。
『ほらほら、耳に水が入らないように気をつけて』という私に、
「お母さん、それは昔の考え方なんだよ」と長女が言う。
『ええ??だってさ、耳に水が入ったら中耳炎になるから耳をふさいで湯船に入れなきゃ』
「赤ちゃんはね、耳に水がかかっても奥まで入ることはないし、中耳炎にもならないんだって。お腹にいたときは羊水の中にいたでしょ。それよりも耳を塞いじゃったり放したりしたときに圧が変わって、そっちの方が良くないんだよ」

 

!!そ、そうか。
なるほどそう言われれば確かに赤ん坊は羊水の中で育っていたもね。
ほ~~~・・・・・・
この歳になって赤ん坊のお風呂の入れ方で目からウロコ。
色々勉強になりますねえ。

 

昔、私がお産したときに、病院の看護婦さんが
『お餅を食べるとお乳がいっぱい出ると言うお年寄りがいるかもしれませんが、それは違いますよ』と教えてくれたことがありました。

 

時代の差はあれ、赤ん坊を大切にする気持ちは、今でも誰でも変わりません。
新米の母親と新米のバーバは毎日、初体験を楽しませてもらっています。

 

baby

 

baby

 


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サークルの原稿を作る手伝いをしました。
A4の白い紙に、切り取ったイラストや文章が書かれた紙をノリで貼付けるという作業なんですが、他の人は簡単にペタペタ貼るのに、なしてか私がやるとまあ手際が悪い。

 

A子さんは四角いイラストを上手にまっすぐ切る。
なのに私は、ハサミが曲がっているのか、それとも曲がっているのは根性か、とにかくなぜかナナメに切らさっちゃう(切れてしまう)。
なしてだ・・・・
しまいには、口はとんがり、眉間に更なるシワを作り、怖いババアの顔になる始末。
『あの、すみませんナナメに切れてしまいました』と・・汗汗・・
「ああ、それくらいなら大丈夫ですよ」
A子さんは、ハサミを使いながらも、チラっと見る余裕で優しく言ってくれる。

 

それから彼女はノリを薄く丁寧にまんべんなく塗りました。
それなら私にもできそうだ・・・・
ヌリヌリツー・・・・っと指を上げる・・・と紙に指がくっついて持ち上がった。
ペタペタあれ??ありゃ?
そのうち表側にもノリが付いちまって、晴れやかな桜の花の絵がペッタペッタ・・・・
『ありゃ、すみません、ノリ、付けすぎちゃいまして・・・』・・汗汗汗・・
「大丈夫大丈夫、気にしない気にしない」

 

 

はあ~・・・・
こういうのは手伝いといえるんだろうか。
小学校の頃から図工は苦手だったもな・・・・・

 

と、「うわあ、上手!」後ろで声が。
??
だれ??なした?
そばを通りかかったB子さんの言葉に回りをキョロキョロするも、どーも私のことらしい。
『何がですか?』
「だって、すっごい真ん中にぴったり!」
そのとき私は、四角く切ったイラストの紙を、A4の紙の中心に貼っていたところでした。

 

「ありがとうございます、ほほほ・・」
そ、そっか、私、台紙の上に目見当で写真を貼る作業はやってるからか?
ひょんなところで、写真貼りの作業が役に立ったのかもしれないゾ。
心がちょびっと軽くなりました。

 

でもね、もしかしたら、作業に四苦八苦しているの私を見て、B子さんが気遣ってくれたのかもしれないです。
さりげなく他人を気遣えるってのも、カッコいいね。
よいと思った事は、自分にも身につけたいもんだとしみじみ思いました。
あ、そうそう、ノリ付けもね。

 

フキノトウ


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旦那さんと病院に到着したとき、産科の長い廊下で長女の婿さんは腕を組んで立っていました。
ドアの向こうが気になります。近づいてみたり離れてみたり。
「まだみたいです」

 

 

近くにソファが置いてあるものの、3人ともやはりドアの向こうが気にかかる。
廊下をあっちに行ったりこっちに来たり。
1時間が過ぎたころ、ドアが少し開きました。
3人とも「!!!」

 

 

すき間の奥から、看護士さんが言いました。
「冷たいお水が飲みたいそうです、持ってきてもらえますか?」
婿さんは小走りにお水を取りに行って戻ると、小さくドアをノック。
すると少し開いたドアのすき間から手袋をはいた(はめた)手が出てきて、お水のボトルを受け取るとすぐにドアが閉まりました。

 

 

今度は急ぎ足で看護士さんがやってきて、慌てた様子でドアの向こうに入って行く。
そのとき、何やら物音が。
3人「!!!」
しばらくして出て来た看護士さんに
”あの、生まれたんでしょうか?”
と訪ねると
「いえ、まだですよ」
そうですか・・・・

 

 

3人は同時に思いました。
急ぎ足で入って行った事、そっけない短い返答。
もしや何かあったとか、そういう事はなかろうか・・・・・

 

 

こういう時だもの、お産の経験者の私が、いかにも落ち着いたフリをして男性群を促してみる。
”とりあえず、ソファに座りましょうか・・・・”
「そ、そうですね」

 

 

旦那さんが、そばに置いてある雑誌を手にとりました。
『男性の不妊治療??』
あらま、お父さん、不妊治療するんですか。
「ま、まあな・・・」
婿さんは携帯を出してはみたものの、すぐにポケットに入れちゃった。
「あの、もし何かあったら、別な所とかに運ばれますよね・・・」
するとまたもや看護士さんが急ぎ足でパタパタ・・・・
3人「!!!」

 

 

座ったと思ったらすぐに立ち上がり、誰先ということもなく、またまたドアの前に集合しちゃってる。
婿さんは、廊下に置かれている消毒液を、また手にすり付けてる。
旦那さんはというと、腕を組み、何処に行くでもなく歩いてる。

 

 

そしてついに、ドアの向こうから確かに聞こえました。
オギャーオギャー・・・・・大きな声。
3人は顔を見合わせ、
生まれた・・・・・・
お婿さんは、また消毒液をプッシュ!
旦那さんは、廊下の壁の大きな文字盤の時計を写真に撮ってる。
それから、新しい父親と新しい爺ちゃん婆ちゃんは握手を交わしました。
タオルにくるまった小さな男の子は、私たちの動揺をよそに、この世にスヤスヤと現れました。

赤ん坊

 

 


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こういう時に限って、午後になっても仕事がワタワタ続いている。
旦那さんと席を並べて、あーでもないこーでもないと、頭の中がこんがらがっているときでした。

 

「どーもー」
いつもかけ声と同時に入ってくる阿部さんは、爺ちゃんのときからのなじみの郵便局員さんで、事務所に来ては世間話をして帰ります。
たしか先日は 「今年も大トロナスの種を通販で申し込んでくれない?」だった。
ちょうどいいわ、まずは一時休憩、お茶でも飲みましょうか。
「いや~雪とけましたね~、新しい中学生が今 帰ってきましたよ、早いもんだ、もう4月だもなあ」
阿部さんはそう言って、お茶をすすると、
「ウチなんか孫5人もいるからさ、春になると、まー色々とゆるくない(しんどい)ですよ」と言ってまたお茶をすする。
『ホントにねえ、春は色々と物入りですよね』

 

 

「あれ?そういえば、ぽぷさんとこって、お孫さんいなかったっけ?」
” え、ええ、まだなんです ”
「あ、そっかそっか、そうだった」

 

 

そのとき、携帯にメールが入りました。
あ、長女の婿のお母さんからです。
「どうですか?」
さっそく返信
『もしかしたら今日かもだそうです、時々、メールしますね』ピッ!
ピロリ~ン「わかりました!」

 

旦那さんが言いました。
『多分、今日できるかもしれないけどね・・・』
「へ~・・・・今日ですか~・・・・今日?!なに!娘さん?今日生まれるってかい?!」
阿部さんは、お茶をすすろうとカップのフチに顔を近づける直前で、丸めていた背中がピンと戻りました。
「こりゃこりゃ、僕がこんなところでお邪魔している場合じゃないな、帰らんと」
阿部さんは、カバンの中から粗品のティッシュを取り出すと、ハイ!っと置いて立ち上がりました。

 

それから
「そうだそうだ、それなら営業もせんとならんな」
と言って、カバンの中をゴソゴソなにかを探してる。
へえ、阿部さんも営業するんだ。

 

「あ、これこれ、置いていきます」と言って取り出したパンフレット。
『かんぽ生命の 学資保険 はじめのかんぽ』?
「それじゃあ僕はこのへんで」
阿部さんは、今までに一番短い滞在時間で帰って行きました。
学資保険ねえ・・・・
そういうのも考えなくちゃいけないのか・・・・

 

そのとき電話が鳴りました。
婿からです。
『あ、もしもしお母さん。あの、もう少しで生まれると看護士さんが言ってます・・・・』
「え、生まれそうなの?!わかりましたこれから行きます」ピッ
「ほれほれお父さん、行きましょう。仕事なんかほっぽらかして」
長女は里帰り出産で、しばらく前から我が家に来ていたのですが、偶然、婿も休みで来ていた時でした。

 

あ、そうだ、あちらのお母さんにもメールしなくっちゃ。
『もうすぐ生まれそうなのでこれから病院に行きます』ピ!
すぐに返信が来ました、ピロリ〜ン「ひえ〜、がんばれ〜」
『了解!』

 

 


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「ぽぷらさん、お入り下さい」
ハイ。

 

歯医者さんに通うのも、あと数回。
昨日は歯の土台の型取りでした。

 

「こちらで少しお待ち下さいね」
ハイ。
最近の治療用のイスは、体をスッポリと安定させてくれる、ずいぶんと座り心地が良いですね。

 

しかもさ、ここの歯医者さんは個室になっていて、先生の方からやって来るんですよ。
待っている間は、目の前のテレビをご覧下さいってもんだ。
以前通っていた歯医者さんのように、ズラリと並んだ治療イスで順番を待ちながら、となりの人のキ~~ンってやっているのをチラチラ横目で見て、おお~~と思いながらビクビクすることもない。

 

白い壁の個室に一人。

向こうのほうで「○○さんお入り下さ~い」とか、「どうなさいましたか~」とか、歯科助手さんのやさしい声や足音が聞こえてる。
目線の上に、大きな文字の時計があって、金色した秒針がコチコチコチと動くたびに、影も一緒に追いかけていきます。
フー・・・・・
ハタと気付くと、いつのまにか私ったか口をポカンと開けてるしょや。
あらやだ、まだ治療もしていないのに。
無防備な顔をさらけ出してしまうところでした。

 

 

コチコチコチ・・・
ハッ!
また口開けてる。
もしかして、寝ていた?
時計の針はすでに、ここに座ってから20分は過ぎているように思う。
まるで催眠術にかかったかのように、コチコチに弱い私だった。
ああ、まだ先生がこない。

 

 

ガラガラガラ・・・・
「オッホン!ぽぷらさんこんにちは」
『は、はいよろしく願いします』

完全無防備だった・・プラスよだれ付き・・・あ〜あ。

 

 

 


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