2

Pocket

スポンサーPR

 

駅に向かって歩いていたら、私の横を通ったのは、同じ手話サークルの西山さんでした。
お互い、顔を見合わせ、おお!
西山さんは、私と同年代くらいの男性で、ろう者です。
サークルでは積極的に手話で話すことはしないけど、もの静かで、おだやかな存在です。

 

 

いきなり会っちゃっても、私の手話は会話なんて出来るレベルじゃございません。
通訳なしでは会話は難しいに決まってる。
どうしよう・・・・

 

 

お、ほほほほ・・・・・ここはまず笑顔。
西山さんも、手話でシュッ!(こんにちは)
ボーっとしていた私の脳みそは、きなり瀬戸内海の渦潮に放り込まれたみたいに混乱しちゃった。

 

 

間がもてないので、またもや お、ほほほほ・・・・・。何を話したらいいんだろう。
あ、あの (手話で) ”あなたの・・・お宅は・・・どちらですか?”
これは初級の最初に習った手話で、このくらいしか思いつかなかった。

 

 

西山さん・・・シュシュ!(西区ですよ)
そうか、西区か・・・

 

・・・・・・・・・

 

続かない・・・・この次はどうすればいいんだ・・・・

” じゃあ、ここまでは・・・車・・・ですか?”
渦に かまかされながら(かき混ぜられながら)知ってる手話にしがみつく。
西山さんはニコニコしながら・・・シュシュ!(いえいえ、JRですよ)
そうですか・・・・

 

・・・・・・・・・

 

答えが早すぎる!
その先が進まないじゃないか。
かと言って、長い文章を言われてもわからないし。

 

手話ができないもどかしさで、ついに渦潮の中にクルクルと沈没か・・・・
ああ~もう手話ができないんじゃ、しゃーない。
「西山さん、歩くの早いですね、足、私より長〜いもね」
ついに手話の領域をはみだして、歩きながら足をホっと上げたり、歩くかっこうをスタスタっとしてみたり、身振り手振りで自分の足の短さと、西山さんの足の長さを比べて見せました。

 

「ほらね、私、こんだけなのに、西山さんの足、こーんなに長い」
どこまでが手話でどこまでがそうじゃないのか、もうわからない。
理解してくれたのかな。西山さんは、ニコニコしているだけでした。

 

そのうち、駅までやってきました。
さようなら・・・
ああ、もうちょっと冷静ならば、スムーズに会話できたかもしれないのに。
想定外の事が起きてしまうと、頭が真っ白になってしまう、土壇場に弱い私であった。

 

今になって考えてみると、よそから見た人は、随分とヘンな動きをしているおばちゃんに見えたかもしれないです。
今度、手稲の周辺で、誰かにヘンな動きをしているおばちゃんがいたら、それは私かもしれません。
本人はまじめにやっているつもりなので、もし見かけても、勘弁しておくんなせい。

 

= 北海道の人気ブログランキングに挑戦中 =


人気ブログランキングへ
ポチっとして頂けると嬉しいです。スポンサーPR



Pocket

2

Pocket

スポンサーPR

聾(ろう)の方たち(耳の不自由な方たち)とお会いする機会があり、居酒屋さんにおじゃますることになりました。
私の席の向かいの男性も、その隣の女性も ろう者でした。

 

”ぽぷらです、こんにちわ”(これは大丈夫、手話できる)
二人とも、私にもわかるようにゆっくりと、手話で話して下さいます。
『手話はいつから始めましたか?』
”昨年からです。まだまだヘタです”
『そうですか、焦らずゆっくり覚えて下さいね』
”は、はい、よろしくお願いします”

 

始めは初級レベルの手話だったけど、そのうち、もう私には何を話しているのかわからなくなっちゃった。
シュシュシュのシュ!パパパのパ!
な、なになに?
傍にいた通訳さんが教えてくれたので助かりました。

 

彼はスマホを取り出すと、誰かとフェイスタイム(テレビ電話)を始めました。
え?私にも話してみよって?
スマホをこちらにサっと向けると、むこうで、彼の奥様がニコニコしてる。
”こ、こんにちは”
『がんばって』って言ってる。
”は、はい、がんばります”
なるほど!スマホって便利だ!

 

『僕の口の動きだけで何といっているか答えてみて下さい(通訳さん)』
彼はそう言って、手話をせずに口だけを動かしました。
”わかりました タ・マ・ゴ って言ってます!”
『いえいえ、僕は タ・バ・コ って言ったんです。口の動きだけでは伝わらないでしょ。でも以前は手話は禁止で、口の動き(口話)だけで理解しなさいって習ったんです。でも今は手話も使えて便利だよ。(通訳さん)』
そうなんだ、生まれつき耳の聞こえない人だと日本語を聞いた事がないのだから、口の動きだけて言葉を覚えよというのは大変だよね。

それから、子どもの頃のことや、ろう学校の事など、いろんな話を通訳さんを通して聞く事ができました。
『僕はね、子どもの頃、ハナたらしてたよ』
男性は、鼻に指をあててから(下がる)のしぐさ。
わかるわかる!
”私も、時々、ハナたらしてました”
『エー!はっはっは・・・・・』

 

そのうち、席のこっちとあっち、そっちと向こうでも、会話をしている人がいる。
誰が誰と話しているの?
すごい、手話は声を出さずに遠くの人ともスラスラ話せちゃう。
時間が過ぎる頃にはもう手話どころじゃない、身振り手振りで終わっちゃった。

 

帰宅して、なーんかお腹がすいてるのに気づきました。
手の動きから目が放せなかったので、料理をあんまり口に運べなかったんだね。
私としたことが、珍しい事もあるもんだ。
でもまたひとつ、見えなかった世界が少し見えました。

= 北海道の人気ブログが満載 =


人気ブログランキングへ
ポチっとして頂けると嬉しいです。スポンサーPR



Pocket