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80歳をとっくに過ぎてる近所のお爺ちゃんが、玄関前の犬小屋の回りを掃除しています。
こんにちは。あれ?レオいないんですか?
レオと言ってもメス犬です。
「いなくなっちまったんだよ」
「ええ!迷子になっちゃったんですか?

 

 

「いやあ、きっと違うな。もう帰ってこんさ。このあいだの土曜日さ、いつもならちゃんと玄関の中に入るのに、ワシの手をくぐって行っちまったのさ」
「きっと今頃、何処かで迷っているかもしれませんね」

 

 

「いやあちがう、ちがう!!」
お爺ちゃんは、私の言う言葉をさえぎるように、うつむきかげんで手を横に降りました。

 

 

「あいつはなー。死に場所を探しに行ったんだよ。ワシにはわかるのさ」
白い半袖シャツの後ろ姿が、いつもよりしょんぼりして見えます。

猫は自分の死期の察知すると、飼い主に死の姿を見せまいと、そっと家を離れるのだという事は聞いた事があります。
犬も死に場所を探して歩くのかな。

 

 

「もうこれで、話す相手がいなくなっちまったよ。たった一人の話相手だったのに」
「そ、そんな事ないですよ」
「話し相手を見つけなきゃいけんな」
「そうそう、お隣にお婆ちゃんもいるしね」
「ダメダメ、やっぱ彼女は若くなきゃ。あんたくらいの年増も、もうダメだよ」
・・・・・大きなお世話だわ。

 


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卓球・世界選手権団体戦をテレビで見ていました。
ベシベシ打ち合うあの早い玉のスピードに、よくまあ目と体が反応できるもんだわね。

 

「ねえねえ、あの、めっちゃ早いシュマッシュの打ち合いの時は、いつ まばたきをするんだい?」
元卓球選手の長男に聞いてみました。
「まばたきなんかしないんだよ」
え!しないのかい。
「してるヒマないから開きっぱなしさ。だから目が疲れるんだわ」
そうなんだ・・・
どーりで見ているこっちの目からも涙が出て来ちゃうわけだ。

 

 

ベシベシ!
「サー!」
おお~~すごい!
今のはこっちのポイントだな・・・・たぶん。
目を開きっぱなしで見てても玉が見えない。
野球もサッカーも、反射神経のよさがスポーツ選手を左右するね。
日本チームは、大接戦のゲームを次々にものして、男女とも銅メダルを獲得しました。

 

 

スーパーでは、混んでる通路もカゴを抱えて素早く通る身のこなし。
どのレジが一番早く通過できるかを見極めるカンの鋭さ。
離れた所からでも、割引シールの張り具合が見える動体視力。
この才能を持ってすれば、私ももしかしたら卓球が強くなれるかもしれない?
さあー!!

 


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あ、あの人、小さなイスなんか持って歩いてる。そっか、今日は運動会なんだね。
札幌では、だいたい5月の最後の週あたりで運動会を行う所が多いようです。

 

 

そう言えば、こんな事がだったっけ。
「お母さん、お弁当にメロンいれてね!」
「わかったよ、お母さんがんばるよ!」
とは言ってみたものの、20年前、5月にメロンは高かった。
内心、ゆで卵とかバナナとか言ってくれたらいいのにな・・なんて思ったね。
でも、年に一度の行事だもの、お母さんは運動会ムード一色のスーパーに出かけ、奮発してメロンを買ってきました。

 

 

メロンを一口サイズにカットすれば食べやすいし、あやいいしょ(格好いいでしょ)。
可愛い爪楊枝を添えて小さなタッパに並べました。
お昼の時間、頑張った子供達が父母席にやってきます。ささ、お弁当食べよう。
ジャーン!自慢のタッパの登場です!
「わーいメロンだあ!」
すると、仲良しのお友達のお母さんからサクランボがやってきました。
「うわあ、おっきいサクランボ!」
大きくて黒光りしているそれは、アメリカンチェリーというやつらしい。
「うわあ、サクランボ美味しいね!」
一生懸命に選んだメロンは、このサクランボの登場で、途端に影が薄くなりました。

 

 

後半の騎馬戦、がんばれ!
リレーには、我が家のどの子も登場しなかったけど、気合いが入ったね。
勉強が苦手でも、かけっこの早い子は光っていたし、太っちょの子だって騎馬戦の勇士でした。
最近ではお弁当も、手作りだったっりデリバリーだったりと、だんだん様変わりをしているようですね。
でも、一緒に走って一緒にゴール、順位を付けない運動会には、変わってほしくないなと思います。
いつもかけっこでは、げっぱ(最後)ばっかしだった私が、借り物競走で一等賞になれた時の思い出は、今でも小さな宝物だもん。

 


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雪解けの土の中から見つけた時は、春が来たよと心が踊ったふきのとう。
今ではタンポポみたいな種のボンボンが、風に吹かれて飛んでいきました。

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昨日、今までで一番小さなお客様を見送りました。
生まれてまもない赤ちゃんの遺影です。

 

 

一週間ほど前に預かったその写真はモノクロで、小さなスナップ写真から切り取ったものを、大きく伸ばして作られたものです。
長い月日の経つうちに、おでこやほっぺた、それに口元に、黒いシミができてしまいました。

 

 

パソコンの中で、何度も何度も拡大と縮小を繰り返して、少しずつシミを消していきます。
ほっぺたのシミが取れるとね、ふっくらしたほっぺが現れました。
口元のシミは片方だから、もう一方のきれいな色を使いましょう。
こんなもんでどう?・・って彼女に聞いてみる。
”ワタチはもっとカワイイでちゅよ。まあまあネ”なんて言ってるみたい。
本当は、もっとめんこい事はわかっているさ

 
おばちゃんは、もっともっと修行しなくちゃいけないね。

そして昨日、お迎えが来ました。
パタン!車のドアの閉める音がしたよ。
ほーら来た。おうちに帰れるよ。
遺影を取りに来た男性に抱っこされて、赤ちゃんは帰っていきました。
じゃあね、バイバイ。

 


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