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礼文島で仕事をしている旦那さんの友人がやってきました。
もう10年も島で暮らしているのだから、休みのときは島の隅々を探検しているんだろうなあと思いきや、なかなかそうもしていられないんですと。
私の『島の様子はかわったでしょうね』と問いに、
彼は「いやあ、なんも変わってないよ。新しいトンネルはできたけどね」と言いました。


礼文島は、北海道の最北にあって、多くの観光客の人が訪れる島だけど、観光ズレしていない素朴さな島。
その位置的なこともあって、平地で貴重な高山植物が沢山見られるため、『花の浮き島』って言われています。
大きなリュックを背負った若者たちが、心を癒しにくる所でもあります。
すぐとなりには利尻島があって、両島へ行く船は稚内の港から出ています。


日本の最北の島だけど、昔からアイヌの人達は住んでいたし、江戸時代にはすでに和人も住んでいたそうです。
伝説もけっこうあるもね。
『北海道の昔ばなし』という本に載っていた、礼文島に残る伝説のお話をご紹介しますね。

■ 利尻昆布は神様のお告げで食べられるようになった

むかしむかし、礼文島に、とても信心深い漁師の夫婦が住んでいたんですと。
漁師は、毎日必ず漁に出かけるまえには神社に寄って、お供え物をしてから漁に出て行きました。
” 今日も魚が獲れます様に・・・ ”
けれど、漁師の願いもむなしく、魚はしだいに獲れなくなりました。
毎日毎日、漁師は漁に出るのですが、さっぱり魚がとれません。
その日も、魚はたったの2匹でした。

 

漁師は、神様のお供えする分と自分たち夫婦の分と、3匹は欲しかったのですが、2匹ではどうしようもありません。
仕方なく、1匹を神様へ、残りの1匹を、夫婦ふたりで分け合う事にしたのです。
それから何日たっても魚は獲れず、そのうち冬がやってきました。
仲間の漁師たちもやはり魚は獲れず、村人達は少ない食料で冬を越さなければなりませんでした。
それでも漁師は、神様へのお供え物だけは絶やしませんでした。

 

ある日、漁師が神社を通りかかったとき、神のおつげがありました。
”” この先しばらくの間は、魚は獲れないであろう。そのかわり、海の岩肌にくっついている黄金草を取るのじゃ。この海藻が、お前を救うであろう〜〜・・””

漁師は神様に言われた通りに船を出し、岩肌のあたりを覗いてみると、そこにはびっしりと長い海藻がくっついていました。
漁師は、自分だけが独り占めをしてはいけないと思い、漁師仲間と一緒に取りました。
それが昆布でした。

 

ここの昆布は特別高く売れて、文字通りの黄金草となりました。
それが有名な『利尻昆布』だったんですって。
= おしまい =

 

それにしても、この漁師さん、いい人だね。
神様も、毎日お供え物をもらっちゃうし、手を差し伸べたくなったんだべね。
私だったら、魚が2匹しか獲れなかったら、当然、神様には我慢してもらうしかないべさやって思っちゃうけどなあ。

ああ、懐かしいなあ〜。また行きたいなあ〜。
あれからもう何年たつかしら・・・

なんだか急にムズムズして、以前礼文島に行ったときの写真を引っ張り出してきました。
これは、礼文島の澄海岬(すかいみさき)です。
透明度はハンパじゃない。

澄海岬                             <2007 / 7>

こちらは猫岩。猫が背中を丸めている後ろ姿に見えるっしょ。
猫岩
こちらが礼文島の民宿から見えた利尻島の利尻富士でございます。
利尻富士
旅人を見送る民宿の人達。
♩とおい〜 せかいに〜 旅に〜 でようか〜
ここは〜 礼文だ〜 わたしの島だ〜 ♩
って歌を歌いながら、
『いってらっしゃ〜い』と言って見送ってました。
礼文島                                                                                                       <2008 / 6>

 

こちらは見送られる若者達。
『いってきま〜す』と言って、別れを惜しんでいました。
若いっていいなあ〜〜。

礼文島

 

最北の島、礼文島、またいつか、訪ねてみたいと思います。

 

 

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近くの手稲コミュニティーセンターに、借りた本を返しに行ってきました。
札幌は先日の大雪から更に雪が降ったもんで、センターに続く高台道路は、雪がてんこもり。
路面は所々で凍っているし、道幅の狭い所もあるので、足元にはすんごく気を使います。

 

でもね、新雪の帽子をかぶっている鮮やかなナナカマドには目を奪われてしまいましたよ。
ナナカマド

 

 

ナナカマド

 

 

おや、こっちでは公園の柵に積もった雪が芸術的に波うってる。
落ちそうで落ちない、きわどいねえ〜。

雪の積もった柵

 

 

雪の積もった柵

 

 

あたりをキョロキョロしながら歩いてしばらくしてからハっとして振り返る。
手稲中学校の体育館まできちゃった。
・・・ってことは行き過ぎた?
ありゃりゃ、もうとっくにセンターは通り越していたのであった。

 

 

戻る!
戻りながらも、雪のようすを写真に撮っちゃう。
歩道と車道の間には、除雪された雪が高く積まれて、道路はこんな状態です。

 

雪の道

 

 

左側に見える赤い矢印の部分に見えるのは、バス停です。
雪に埋もれちゃってるね。
札幌はすでに、例年の3倍の雪の量だそうです。

雪の道

 

やっとコミュニティーセンターに到着。近所なのに遠かったわ。
結局、倍の距離を歩いて本を返すことになりました。
帰宅してから、そのことを旦那さんに言ったら、
「信じられなーい」だって。
あのね、健康のために、わざわざ歩いたんだよ。

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早いもので、気付けばもう婆ちゃんの初七日です。
お坊さまがいらっしゃる時間の随分早いうちから、ポツリポツリと親戚の方たちがやってきました。

 

婆ちゃん世代の親戚が集まることは今までにも色々な場面でありましたが、私はいつも裏方でした。
ソファにどっかと座った婆ちゃんと、おばさま達の会話はまるでスズメの学校のようで、
『ウチはもう大根どっさり漬けたよ』と言われれば、
婆ちゃんは『ウチなんかあれだも、粕漬けだべ、ブドウ漬けも漬けたも』
とか言ってみたり、
『嫁さんに買ってきてもらったこのシャツがあったかいのよ』と言われれば
『おらなんかあれだも、爺さんのズボン下履いてるも。こーれがあったかいも、ね、お母さん(私のこと)』とか言ってみたり。
そんな会話を私は台所でお茶をいれながら
” はいはい、そうです、ほほほ ” と、ときどき間の手を入れればよかったのです。

 

 

それがです。
婆ちゃんというバリケードがいなくなってしまい、親戚のおばさま達のやり取りは、直球で私にやってきます。
「どうもどうも ぽぷらちゃん ご苦労さんだね」
「いえいえ、どうぞ座って下さい」

お茶を注いでいるときは
シ〜〜〜ン

 

「お茶をどうぞ」
「いやいやどうもどうも。今、ヒザの病院行ってきたとこなのさ」
「そうですか、歩くのは大丈夫ですか?」
「ん大丈夫なんだけどね」
シ~~~ン
話が続きません。

 

 

いきなりこんな場面で婆ちゃんがいない不便さを感じてしまうことになるなんて。
以前は、朝に来れば夕方まで、なんだかんだと話をしていたおばさま達でしたが、今日は2時間もすると、
「それじゃあそろそろ失礼するわ」と一人、また一人と帰っていきました。

 

 

婆ちゃんがいれば、たとえニュースキャスターのことを『ニュースキャラクターって学があるんだべな』と言ったって、生鮮市場のことを『せいしん(精神)市場は安いもな』と言ったってその場の雰囲気は保たれていたし、さっき話した話題を三度繰り返したって、それはそれで、話が盛り上がっていました。

だから今日はなおさら、私は改めて婆ちゃんのいない空気の薄さを、おばさまたちは婆ちゃんのいない寂しさを、感じてしまったようでした。

 

 

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そのとき婆ちゃんは目を少し開けて酸素マスクをつけていました。
口を開け、大きく肩で息をしています。
その うつろな表情から、残された時間は、あとわずかであることがわかりました。
おばちゃん(婆ちゃんの妹)が「ほら、姉さん、息子とポプラちゃんが来たよ!」と耳元で言っても、私が「婆ちゃん、来たよ」と肩をポンポンと叩いて声をかけても状況は変わりません。

 

 

婆ちゃんは、3日前に先生からお許しがでてプリンを食べたばかりでした。
お粥のような食事ばかりだったので、いつもと違う甘い味に、一口食べるなり
「あーうまい」と言って、入れ歯のないアゴをモグモグ動かし、私が次の1さじをすくう前にはもう口を開けてる。まるでヒナみたいでした。
それがもう、今では呼んでも声は届かない様子です。

 

 

しばらくして、看護士さんが血圧を計りにやってきました。
「アキさーん、わりますかあー、血圧を計りますね」
そういうと、婆ちゃんが ” うんうん " とうなずきました。
わ、婆ちゃん聞こえてる!
「婆ちゃん!来たよ、わかる?」
” うんうん "
おお!
「おばちゃん、婆ちゃん聞こえてるみたいだよ」

「なに、聞こえんのかい、姉さん!姉さん!」

・・・・・

意識はとぎれとぎれなのかもしれない。

 

 

 

一旦、おばちゃんと旦那さんは、とりあえず病室の外で休む事にしました。
私は婆ちゃんの枕元にイスを置き、ベッドの柵に腕を置いて、寝た子をあやすみたいに婆ちゃんの上下する肩をポンポン叩きながら見ていました。
息を吸うときは肩が大きく上がる、ハーと息をはくと、酸素マスクがボヤっとくもる。そのくり返し。

ハー ハー  ハー ハー

・  ・  ・

ん? 口を開けたままの婆ちゃんの肩の動きがピタッと止まった。

 

 

 

あれれ?婆ちゃん、ばあちゃん?・・・・
立ち上がって婆ちゃんの肩をポンポン叩く。ばあちゃん?

 

 

 

ハー ハー  ハー ハー
あ、息した息した。 いかった、息が止まったかと思った。
そっと座り直して、しばらくのあいだ婆ちゃんを覗き込む。
ハー ハー 大丈夫だ。

 

 

それからまた、いくらかの時間が過ぎたときです。
ハー ハー  ハー ハー

ピタッ・・・・・・・

ん?婆ちゃんの顔を覗き込む

・  ・  ・  ・  ・

 

 

慌てて、ブザーをビーッと押す。
肩を叩いて
「婆ちゃん?  婆ちゃん?」

 

 

 

パタパタっと看護士さんの足音が聞こえてきました。
再び ハ〜〜〜 っと息が戻りました。

 

 

” 婆ちゃん、息の止まっていた時間がちょっと長かったよ〜。”
婆ちゃんは最後まで驚かしてくれる。

 

 

夕方になって義姉たちもやってきました。
みんなは婆ちゃんを囲んで、ただじっと見守っています。

 

 

それからまもなくしてからです。
「もう、息していんでない?」と誰かが小さな声で言いました。
私は、みんなの後ろにいたので、婆ちゃんの呼吸がいつ止まったのかはわかりません。
そばにある心電図にはなお、規則正しい波形が続いていたからです。
きっと、婆ちゃんの胸のペースメーカーが、止まった心臓を動かそうと、信号を送り続けていたのでしょう。

 

 

葬儀には、婆ちゃんの故郷、岩手からも沢山の親戚が集まって下さったから、婆ちゃんも喜んでいるべね。
ところが、一昨日から、札幌は29年ぶりの大雪にみまわれ大混乱。
婆ちゃんのお骨は、繰り上げ法要を終えてから、斎場で少しのあいだ待っててもらい、家族の男子が家の雪を掘り出してから、到着してもらうという事態になりました。

 

 

おばちゃんが、
「姉さん(婆ちゃん)はさあ、まー ごうじょっぱりだべさ。死ぬ前に、ぽぷらちゃんに『ありがとう』って言ってたんだべか?」
と聞いてきました。
私は「いやいや。 婆ちゃんはね、病院にいた時も、『ありがとう』なんて言わなかったよ」

 

 

そう言うと、おばちゃんは、プっと少し笑って、
「そうかい、ほんとにまあ姉さんだったら、どこまで ごうじょっぱりなんだべね」と、少し、あきれかげんです。
「でもね、1週間ほどまえに、ちゃんと聞き取れる声で『母さん、苦労かけたなあ』って言って手を伸ばしてきて握ったよ」

 

 

「あらま、姉さんがそんなこと言ったのかい!」
「ん、そうなの。ね、お父さん(旦那さん)」
旦那さんがウンウンとうなずきました。

「そうかい、そんなこと言ったのかい」
おばちゃんは、またポロっと出てきた涙をハンカチでぬぐいました。

 

・・・・・・・・・・・・・・

2010年4月から続いた婆ちゃんのカテゴリー
は、今となっては楽しい思い出になりました。
優しい多くのコメントも頂き、ありがとうございました。

 

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浅草を歩いていたとき、旦那さんが
「似顔絵を書いてもらいたいんだよなあ」なんて言いました。

へ〜面白い!
旦那さんは、あまり目立つ事が好きでないと思っていたから、それはちょっと意外でした。
ほらそこにお店あるよ。
近くにあった似顔絵やさんに入ってみる事にしました。

似顔絵

 

 

似顔絵

 

 

 

店内は壁一面に楽しい似顔絵がいっぱいです。
「いらっしゃいませ、どうぞこちらへ」
中には若い絵描きさんが4人いて、一番手前の席には二人ずれのお客さんが、楽しそうに絵描きさんと話をしながら座っていました。
旦那さんの絵を書いてくれたのは、若い女性の絵描きさん。
どうやって書くのかな。絵描きさんの後ろに回ってみる事に。

似顔絵

まずは下絵をさささのさっと2、3分くらいで書き上げました。
おお〜、すごいねえ。
「お父さん、カッコいいよ」
「そうかい〜」

似顔絵

 

似顔絵3

 

 

それからサインペンで、まずはメガネを書いてから、目や口、顔の輪郭をサササのサ。
躊躇しないペンさばきはさすがですね。
「お父さん、ベートーベンみたいに書いてくれてるよ」
「おお、そうか〜」

 

 

似顔絵

 

 
最後は色を付けてできあがり。
『ハイどうぞ。こちらです』
まあ、素敵に書いて下さいました。
下書きを初めてから、たったの10 分くらいだったでしょうか。
それを見た旦那さんはニンマリ、嬉しそうだね。

似顔絵4

 

描き方は、リアルっぽいものや、おもしろ仕上げなど、注文も応じて書いてくれるそうです。
似顔絵のベストテンというのがあって、それを見てみると、1位は誕生日のプレゼント。
2位は結婚祝い。
3位は両親ギフト。
9位の名刺やビジネスでの利用って言うのはなかなかいいね。印象的て覚えてもらえそう。
10位は遺影でした。

似顔絵

似顔絵を使う用途は人それぞれ。
でも、誰かを喜ばしたいと思う気持ちは同じですね。
この絵は1260円でした。

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