「ほらほら、ばっちいでしゅよ~」
小さな王子は、テレビのリモコンやエプロンのひも、私の服の襟元までもも、つかんでは口に入れようとします。
長女に「おかあさん、『ばっちい』って、方言?」と聞かれました。
そうだね、方言だね。
■ ” ばっちい” は『汚い』という方言
” ばっちい” は 『汚い』という意味で、”やばちい” とか、”ばっぱい” て言ったりもする。
娘が聞くくらいだから、今の人は使わないんでしょうね。
私も、ふだんはそんなに出る言葉ではないけれど、子どもに使う事が多かった言葉なもんえ、この子がやんちゃになるにつれ、だんだん多く使うようになってきたみたい。
■ ” ちょす ” は 『いじる』
あと、なーんでも ちょすようになりました。
” ちょす ” は 『さわる』とか『いじる』という方言です。
あの小さな手はセンサーの固まりね。
触れるとすぐにぎゅっとつかむ。
手の届くものは何でも ” ちょしたがる ” のです。
■ 『おぶる』は、おんぶすること
他にも、『おんぶする』ことを『おぶる』とも言ったりします。
『おぶる』はもしかしたら『おんぶする』を短くした言葉なのかな。
赤ちゃんを『おぶるかい?』とか『おぶったら?』というふうに使います。
■ 赤ちゃんがすわるときは『おっちゃんこ』
それから、北海道には赤ちゃん言葉で『座る』という意味で『おっちゃんこ』という言葉があります。
『ハイ、おっちゃんこしてね』なーんて言ったりするわけ。
幼い子の座る姿は、『座る』とか『腰掛ける』という言葉よりは、やっぱり可愛く『おっちゃんこ』だね。
いったい何歳くらいまでが『おっちゃんこ』なのかはわからないけどさ。
『 それは ” ばっちい ” から ” ちょす ” んでないよ。 ” おっちゃんこ ” しててね、それとも ” おぶっちゃおう ”かな』
と、こんな具合です。
方言がどんどん飛び出してきちゃうのは、小さな君がいてくれるからだよね。どうもどうも。
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「ばっちい」は「ばばっちい」という言い方もあることから
関西由来の「糞(ばば)」が語源なのかもと思うようになりました。
「ちょす」は東北新潟などで使われているようですが
もともとは京都で使われていた言葉のようです。
「おぶる」は「負ぶう」ですね。
「ばっぽ」という言い方もあったかと。
検索かけたら「秋田・道南の方言」とありました。
「だっこ」の反対が「ばっぽ」だそうです。
「おっちゃんこ」は愛媛、名古屋、岩手あたりでも使われているようですが
語源は京都の「おっちん」の変化形かもしれないなと思ってます。
もみじさんへ
もみじさんの説明、とてもわかりやすくて納得しました。
『ばば』は『糞』のことなんですね。確かに、『糞』=『ばっちい』です。
それから、『おんぶする』の『おぶる』の他にも、確かに婆ちゃんと爺ちゃんが『ばっば』っていっていたことを思い出しました。
『おっちゃん』=京都の『おっちん』なるほど〜!
北海道は全国の方言のデパートみたいな所だということがよくわかりました。沢山教えて頂いてありがとうございました。