北海道・札幌発・だべさ通信5

住宅には業者さんが除雪・排雪に来てくれる

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雪国の戸建住宅に住んでいると、避けて通れないのが雪かき。
断続的に降られると、それはもう運動不足の解消の域を越してしまいます。
いつだったかテレビで言っていたけれど、新雪だと50cm角の雪の重さは12.5Kg、ペットボトルにすると6本分の水の量があるそうです。

 

 

実家には、90歳の母ともうすぐ70歳になる姉が住んでいるので、雪投げをするには体力に限界があります。
そこで数年前から実家では、業者さんと契約して除雪をお願いしています。
1シーズンに数回、決められた日にショベルカーとトラックがやって来て、除雪、排雪をしてくれるのです。
業者さんも沢山あるので、その会社の小さな旗を家の前に立てておくのが目印です。

 

 

ちょうど、私たちが実家に行ったとき、ポンポ〜〜ン。業者さんがやってきました。
私が玄関に出てみると、30代とおぼしきお兄さん。
髪型は後ろをちょっと刈り上げた今風のヘアスタイル、がっちりとした体格でイカつい感じ。
なのに、
「すみません、これから除雪始めるんで、車の移動お願いできますでしょうか」と風貌に似合わず丁寧です。
『あ、はい、すみません、今すぐ避けます』
家の前に車を止めてしまったので、ショベルカーが入ってこれないのね。
旦那さんはすぐ車を移動しに外に出ました。

 

 

姉様が言いました。
「ちょっとちょっと、ウチにくる人達、すっごいんだよ、エグザエルみたいなんだから、ね、婆ちゃん(母のこと)」
「うん」(母)
はあ?
70歳になろうかという姉様の口から『エグザエル』なんて単語が飛び出すなんて、しかも母まで ”うん” とは。
『そういえば、今玄関で対応したお兄さん、そんな感じだったわ』と私が言うと、
「でしょでしょ〜、耳にこーんなイヤリングしてるんだよ。それでいて仕事が丁寧でさ、きれいに雪持っていってくれるの。ウチなんかもうお得意さんだから5000円引いてくれたのさ、ね、婆ちゃん」
「うん」
姉は丸を作った両方の指を耳にあてて言いました。

 

 

私『 ”ウチにくる人達” って言ってたけど、何人かで来てるの?』
姉「いつも3、4人くらいで来るよ、それがみんなそんな感じなのさ」
うわあ、ますますエグザエルっぽい。

 

 

時刻は夕方、ちょうど今 茶の間のカーテンを引いたばかり。
どんなお兄さんたちなのか見てみたい。
姉はちょっと嬉しそうに「いつもは、婆ちゃんと2人で窓から見るんだもね〜」と、だと。
ファンになっちゃったみたいだ。
そう言われると、ますます見たいなあ。

 

姉「カーテン開けたら、今日はババア3人に見られてやりずらいだろうから見ない方がいいね」だと。
ババア3人だなんて、私はギリギリセーフかもしれないべさ・・・
とは思ってみたものの、確かに、灯りのついた家の中から3人のババアにニヤニヤ見られながらの除雪作業は気の毒だ。
もどかしいうちにも、ガガガ===っとショベルカーやトラックの音がして、ザザッザザッとスコップで雪を集める音が聞こえてきました。
以前のようにママさんダンプで除雪をしたなら半日はかかるような雪の山は、たったの15分くらいで終わり、業者さんたちは、外にいた旦那さんにあいさつをして次の現場へと向かって行きました。

 

長女の言ってたケーキ屋さんといい除雪業者さんといい、最近はカッコいい男性が増えているみたいだ。
ってことはなにかい、そろそろ次は私の回りに現れるんでないべかエグザエル。

 


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