北海道・札幌発・だべさ通信5

北海道の方言『なんもさ』は深い

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■ 札幌は観測以来125年ぶりの暑さ

札幌は連日30度越え。
7月上旬のこの時期に3日以上の真夏日が続いたのは、観測以来実に125年ぶりだそうです。
今日(10日)もすでに、正午の気温は30度。
こうなるといったい何年ぶりになるのかな。

 

ただ、札幌は夜になれば幾分涼しくなります(昨日はの夜は21度だったそう)が、それに比べて、九州は夜になっても気温が下がらないので、大雨で避難されている方たちは、大変 辛い思いをされていることと思います。一日も早く復旧いたしますように。
だから、札幌が暑いと言っても、な〜んもさ・・・・・と思わなくてはいけませんね。

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■ 北海道の方言『なんもさ』は深い

『なんもさ』は、北海道人の好きな方言NO1なんですと。
言われてみれば、そうかも〜〜と しみじみ思う。
なぜなら『なんもさ』身近な人や親しい人、時には自分の心の中でも言ったりもするからさ。

 

標準語で訳せば「どういたしまして」とか「いやいや、大した事はないさ」っていう意味になります。
でも、『なんもさ』は深い。
楽しいとき、悲しいとき、そして、切ないときにも、自分に小さな勇気を灯してくれる言葉だからです。

 

例えばこう使います。

○「このあいだ、お土産どうもね」
「なんもなんも」=「喜んでくれたら嬉しいよ」(^-^)・・・みたいな嬉しさを共有する軽いノリの『なんもさ』。

 

○「入学祝いを頂き、有難うございました」
「いいえなんもなんも」= 『いえいえどういたしまして、心ばかりです』 (~_~) と、親しい仲にもちょっとあらたまった『なんもさ』。

 

○「お父さん、長いあいだ、育ててくれてありがとう」
「いや、なんもだ・・」 = 「お礼なんて言われるほどじゃないよ」 (´_`。) お父さんの照れ隠しの『なんもさ』

 

○「あんたも苦労して大変だったんだね」
「なんもさ・・」(´艸`*) = 「色々な苦労を乗り越えながらも、自分をしっかり見つめている、強さの『なんもさ』

 

○ 「母さん、お前には苦労のかけっぱなしだったな」
「なんもだよお父さん」(=^_^=) = 『あなたと生きて来た事は苦労とは思っていませんよ』という いたわりの『さんもさ』

 

「なんもさ」は、基本的に、『その言葉の否定文』になる。
でも ” あなたと心を共有したい” という思いや ”こんなことくらい平気だ・くじけない・めげない” という『強い意志』や『希望』の言葉でもあるです。

 

北海道の方言『なんもさ』が、本州のどのあたりから来た言葉なのかはわかりません。
でも今では道民にとっても大切な言葉であることは確かですね。
きっと日本の各地にも、心がポッキリ折れそうになった時に自分を励ます大切な言葉が存在しているのではいでしょうか。

 

紫ツメクサ

 


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2 Comments

  1. くにまる

    5日から3泊4日で、札幌にいました。娘婿と孫は、北海道初上陸。
    暑かったです。富良野にも行きましたが、さらに過酷に暑かった。
    娘婿は始めての、北海道を喜んでいました。
    私の好きな北海道弁は、「なまら」です。何か、飾らない表現が好きです。

    Reply
  2. ぽぷら (Post author)

    くにまるさんへ

    こんにちは。
    久しぶりの北海道、娘婿さまにも喜んで頂けて、ホントよかったですね。
    今年の北海道は暑い日が続いていて、札幌で7月の上旬に30度越えが続くのは125年ぶりだそうです。
    くにまるさんの好きは北海道弁、「なまら」は、北海道人の男性なら日常用語ですよね。
    「なまら旨いべ」などと聞くと、きっと格段に美味しいんだろうなあって思います。

    Reply

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