北海道・札幌発・だべさ通信5

レタスの暗示

「あれ、今日の新聞ないの?」と次男。
『あるっしょ テーブルの上に』と私。

 

 

「これさ、昨日のだよ」
『あら、したらきっと新聞入れに入れちゃったのかな。見てごらん』

 

 

「やっぱしないよ」
『そんなワケないと思うけどなあ〜・・・・・・!!・・(思い出した!)』

 

 

慌てて冷蔵庫を開けて、レタスを入れたスーパーのビニール袋を取り出す。
もしや、さっきレタスをくるんだ新聞紙か?
ご丁寧に、くるんだ後に水で湿らかしておいたんだっけ。

 

 

結び目を開けると、すっかり水分の行き渡った新聞紙が登場しました。
クッタリペッタリの新聞紙を、どうにか少し開いてみると・・・・おお、まさしく今日の日付。
でもおかげで、シャキッと元気いっぱいのレタスが顔を出しました。
新聞紙はというと、濡れているから色も変わっちゃって、インクの黒も見にくいわ。
でも、丁寧に開けば、なんとか見られるんでないかい?
『あ、あのさ、新聞のどこ見たかったの?テレビ欄??だったらえーと今何時?』

 

「いいよいいよ、どうせたいしたことないから」
『そ、そうですか、すいません』

 

おっかしいなあ。
今日の新聞じゃない事を確かめてからレタスをくるんだハズなんだけどな。
もしかしたら私、レタスに暗示をかけられたのかも。
レタスだって くるまさる新聞紙が新鮮の方がいいもんね。

 


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