北海道・札幌発・だべさ通信5

ささいな事にもこだわってしまうのは歳のせい?

ある会社が主催するお祭り会場。
お得意さんや近所の人たちが集まっています。お祭りだから、やってくる人は家族連れが多いね。
小さな子にはポップコーンやフランクフルト。主婦には嬉しい野菜販売コーナーもある。
会場に設けられたベンチに座って、皆さんジュースを飲んだりおやつを食べたり楽しそうです。


「みなさん、これからゲームを行います。問題の答えを身振りで伝えますから、わかった人は手を上げてくださいね!それでは第1門」
司会者の横に登場した社員さんと思われるおじさんパフォーマーが、司会者の持っている回答用紙を横目で見てから、怪しい動きを始めましたよ。大サービスでニャ〜オなんて声も出してる。
ハイ!ハイ!ハイ!
小さな女の子がネコ〜!と答えました。
「正解です!!では商品にお菓子の詰め合わせセットをどうぞ!!」
なに!そんないいもんが当たるのか。
大人げないけど欲しい・・・・




「ではこの調子で第2門!」
おじさんパフォーマーは、長〜い棒のようなものを持っているしぐさをしました。
それから・・・ほうほう・・・走っているわけだ。
燃えてる?先っちょが・・・ってことは持っているのは聖火!!
わかったわ『東京オリンピック!!』
あらやだ今度も答えわかっちゃった。



またまた沢山の人が手を上げました。
「ハイ前の男の子、ん?お父さんに聞いてる?オリンピック?」すかさずお父さんは男の子の肩を叩いて小声でコショコショ・・・
男の子は教えられた通り ”とうきょうオリンピック” って言う。
「正解です!!では商品にお菓子の詰め合わせセットをどうぞ!!」
羨ましい、今度は私も手を上げようかしら。



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「では第3問!!」
パフォーマーおじさん、今度はボールをドリブル・・・ん、ん、それからジャンプシュートしているんだね!!



ハイハイハイ!!みんな一斉に手をあげる。
「はい、そこの君!」
”バスケットボール!!”  
「残念!」残念? 誰が見たってバスケットボールでしょや。
パフォーマーおじさんが何度もシュートを決めても誰も答えがわかりません。
ついにはスニカーを脱いで、しきりにある部分を指差している。
なに?靴がどうしたの??
子供達の手は誰も上がらず、もちろん私にもわかりません。
すると奥の方から
”マイケルジョーダン!!” と男性の声がしました。
「正解です!!」



なに?? ”マイケルジョーダン” ??
「おめでとうございます!!」男性はにんまりしながらお菓子の詰め合わせもらったよ。いきなり難度が上がったじゃないか・・・・。スポーツに縁のない私には無理な問題だわ。



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「では最後の問題」
パフォーマーおじさん、今度はどう見ても馬走り。
ハイ!ハイ! 答えは馬に違いない。
あちこちで、ウマ、ウマという回答の声も飛んでいます。
司会者は「馬は近いけど、馬じゃないんだな〜〜」と言いいました。
パフォーマーおじさん、今度は司会者と肩を組んでダンスし始めたよ。
すると、奥から男性の声が・・・
『宝塚記念ダービー!!』「正解です!!」 
ダンスを踊っているのは宝塚、それで馬がいるから『宝塚記念』なるほど・・・・って、いきなりマニアックじゃないか!


スポーツも競馬もやらないオバさんは、”マイケルジョーダンのブランド、エア・ジョーダン” (今まで知らなかった)を知っている人がこの会場に何人いるのよ?子供達の集まるゲーム回答として競馬の『宝塚記念』はどうよ・・・・と、心の中でいちゃもんをつけたくなりました。
けれど、大人も楽しめるゲームにしたかったのだろうから、別に大したことではありません。
なのに、些細なことにこだわる自分をがいました。
しかも私は、” 子供達 ” なんて言うわりには、自分もお菓子のセット欲しいなあとか思っているじゃないか。
もしかしたら、世の中を時々困らせるシニアとは、私のように一見正論っぽいことを言うわりには自分だけは得したい的なことを考える、わがままなヤツのことなんじゃなかろうか。


帰宅後、旦那さんが「さっきな、どっかの知らない婆さんが、うちの畑の中に入って花か草かわからないけどむしっていったぞ」と言いました。
あら〜〜〜でもさ、そのお婆さんにはお婆さんなりの考え方がきっとあるんですよ。
うちの畑は草がぼうぼうだから、草むしりのボランティアのつもりだったのかもしれないよね。


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