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「オラも温泉行きてえなあ、だけどもダメだべなあ」
足腰も弱って、昨年、人工肛門(ストーマ)をつけた婆ちゃんは、もう二度と温泉へは行けないと思っているようでした。
でも、私も婆ちゃんの事で知ったのですが、ストーマを装着されている多くの方がそうであるように、なんの不都合もなく温泉に入る事はできます。
それよりも、杖なしで歩く事が難しくなった婆ちゃんの手をとって、今までのように広いお風呂場を歩く方が、正直言うと自信がありません。
旦那さんも、婆ちゃんの体や私の負担の事を考えると、即、行くべというわけにもいかないのでしょう。
このあいだ行ったところなら内風呂があるし、私でもなんとか婆ちゃんをお風呂にいれられるかも。
食事も美味しいし、あずましいし(落ち着くし)。
なんたって景色がいいもの。
”ねえ婆ちゃん、私がこのあいだ行った所はどう?」
「行かれねえべさ・・・どーせ行くなら一泊だべよ・・・・」
”お風呂がね、部屋にあるんだよ”
「だめだめ、行けねえべよ・・オラ、これ(お腹を指差して)だもの、歩けねえし・・あ〜あもうオラはこうなっちまったからもうダメだ」
”ご飯はね、ひとりずつ持ってきてくれるし、イスだよ”
「だめだめ、やっぱし行かれねえ・・・刺身でるのか?歯ブラシもってくか?」
婆ちゃんを連れて出かけられる回数が未知数である事は、私たち家族はみんな、心に思っている事です。
先日行ったホテルに電話をすると、バリアフリーのお部屋に案内して下さるとの事で背中をおされ、本日は家族で一泊してくる事にしました。
「母さん、歯ブラシ持っていったほうがいいべ?」
”いらないよ、ホテルにあるから”
「したら、おら、パンツしか持って行かねえぞ」
”んん、そうだね”
「歯ブラシはいらないんだもな」
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