北海道・札幌発・だべさ通信5

温泉ホテルで見た何気ないけどすごい お婆さんたち

ホテルのレストラン。
飲みのもを注文しようとカウンターに行ったら、すでに何人か並んでいます。
先頭は、腰の曲がったお婆さんと、背の小さいお婆さんの2人組。
どちらもご高齢80歳以上とお見受けします。

 

■  記憶力と配慮は書かさないお婆さん

2人してメニューに顔を近づけて
”コレ いくつだっけ? え?こっちか?ジュースだべさ?1つ?2つ?なんぼ?”
メニューの上を、何度も指が行ったり来たり。
これではいつになったら私に順番が回ってくるかしらと思ったら、その後ろの人達がおばあさん達の横からどんどん注文しています。
そうか、お先にどうぞって事なのね。

私に順番が回ってきそうになったとき、腰の曲がったほうのお婆さんが
「注文決まったよ」と、カウンターに申し出ました。
「はい、ではご注文を・・」

するとお婆さんは、5種類くらいの飲み物を、メニューも見ずに一気にしゃべりました。
「ジンジャエール2つ、オレンジジュース1つ、ビール1つ、◯◯1つ、あと◯◯1つね」
な、なんちゅう記憶力!。
きっと、グループみんなの分を頼んだんだね。

私なんか2つ以上の注文になったら ”あらら?!”ってなるのに、このお婆さんはこんだけの種類と数を暗記してスラスラ言っちゃった。
それから2人のお婆さんは、注文した飲みのもをトレーに乗せて運んで行きました。
おばあさんたちは、最初から
” 自分たちは時間がかかるので、ちゃんと決まるまでの間、他のお客さん達の事を考えて端にズレていたんですね。さっすが!!

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■ おもてなしのお婆さん

夜になり、露天風呂に行ったら、すでに3人が入っていました。
痩せたお婆さんの大きな声が響いています。

「ドコララキタノ?ココ、ドウ? ジャパン」
2人のアジア系の外人さんは、お婆さんが何を言っているのかがわからい様子。
だってジャパン意外は日本語だもの。

お婆さんはさらに
「イツキタノ? イツ? イーツー・・ね、イーツーわかる??イーツー」
ああ、気持ちはわかるけれど、ほら、外人さんたちはちょっと困っているみたいだよ。

「オッハヨウ、コンバンワ、コンニチワ、ジョウザンケイ、オッケー?」
お婆さんは、外国の人とコミニュケーションをはかろうとしているんだよね。
外人さんは、お婆さんのおもてなしに困惑しながらも、知ってる日本語を使っていました。
「ホンコン・・・」
「おお〜あんたら香港からきたの、そう〜〜〜楽しんでねー」

レストランのお婆さんも、お風呂のお婆さんも、なんてエネルギッシュなんでしょう。
見習うべき事が多いね。
最近、背中が丸くなってきちゃったと思っていた私が、ここにきて、ピンとまっすぐになったのは、温泉の効用だけではなさそうです。

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