北海道・札幌発・だべさ通信5

北海道の芦別に残るニホンカワウソの伝説

カワウソ
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先日、対馬でカワウソが発見されましたね。
2月にツシマヤマネコの調査のために設置していたカメラに偶然にも姿が写り、糞を調べたらなんと、2匹はいるらしいことがわかったそうです。
絶滅したと思われていた『ニホンカワウソ』だといいですね。

 

■北海道にもいたニホンカワウソ


ニホンカワウソは、昔は日本のあちこちに住んでいたそうです。
対馬から遠く離れた北海道にも、沢山いたという話しを聞いたことがあります。

今から28年ほど前の1989年6月に、車で跳ねられたと見られるカワウソの死体が見つかりました。
もしかしたら「ニホンカワウソ」かも!!

 

「ニホンカワウソ」の特徴、頭から鼻に伸びる線が短く、尾っぽは付け根から太い三角形だそう。
そこでよくよく調べてみたら、それはどーも人に飼われていたカワウソでないかい?という結果になったそうです。

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■ 北海道に残っているカワウソの話し

北海道に残るカワウソの昔話をご紹介しますね。

昔、空知川のそばの芦別という所に一軒の農家がありました。
ある夜、外で女の人が泣く声が聞こえるので、農家の人は不思議に思いました。
こんな夜にいったい誰が泣いているんだべ?
その声が毎晩聞こえるようになったもので、川辺に行ってみる事にしました。

 

すると、川辺の石の上に、長い髪を洗っている見知らぬ美しい女の人がいるじゃあないですか。
どうしたんだ?こんな夜に・・・・
女の人は洗った髪を結うと、いつのまにか消えてしまいました。

 

 

あれ、どこ行った?農家の人がキョロキョロしていると、今度はその石の上にカワウソが姿を現し、鳴き始めました。
ありゃ、この声は毎晩聞こえてくる、あの鳴き声だべさ。

 

人が泣くような声を出していたのはカワウソだったのです。
するとそこに、もう一匹のカワウソが現れました。
二匹は楽しそうに川辺で遊んでいるうちに、川の中に姿を消しました。
さっきの女の人、もしかしたらカワウソが人間に化けてたのか??

 

その話を聞いた知り合いの人が言いました。
「ああ、そのカワウソは昔ここに住んでいた若い夫婦かもしれないって話しだ。
それと言うのもよ、旦那がこの川で死んじまったのよ。若妻はそうとう悲しかったんだべな。旦那の後を追って、川に身を投げたんだと。
そのころからさ、大きなカワウソが姿を見せるようになったのは。
だからあのカワウソは、きっとその若い婦夫さ、みんな噂してるよ」

おわり



北海道は、まだまだ自然が残っているもんね。
空知川には今でも、ニホンカワウソが暮らしているかもしれません。

 

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