旭山動物園の『ほっきょくぐま館』。
ダイビングプールの前は人がいっぱいで大人気です。
あ、シロクマいたいた。
でもこのときは、何かを考え事をしている様子でした。
そりゃあね、いつもいつもジャンプってわけにはいかないよね。
しばらくしてから、ゆっくり起き上がると・・・・
あ、プールに!
ちょっとだけサービスでプールに入ってくれました。
「カプセルこっちこっち」誰かが言ったそのあとをついていくと、そこにあったのは『シールズアイ』
”のぞきカプセル” のことだね。
熊のいる床に透明なお椀をかぶせたようなカプセルがあって、その内側から人間がモグラのように顔を出します。
シロクマが間近で見られるとあって、 こちらも人気で順番待ち。
■ ホッキョクグマのおなかの ひみつ
ここで、『ホッキョクグマのおなかのひみつ』を読んでみましょう。
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春に交尾をした母熊のお腹の中に、赤ちゃん(受精卵)ができます。
赤ちゃんが生まれるのは約8ヶ月後の冬です。
でもその間、赤ちゃんは母熊のお腹の中で人間と同じようにすくすくと成長するわけではありません。
受精卵は、すぐに子宮に着床(ちゃくそう)せず、子宮の中を浮遊する『着床遅延(ちゃくそうちえん)』という方法をとるからです。
人間もそうだけど、殆どの生き物は、卵子が受精するとお母さんの子宮とくっついて、栄養をもらいながら成長しますよね。
でも、ホッキョクグマの赤ちゃんはそれをせず、お母さんの子宮の中で時期が来るのを待っているんですね。
いったいどのくらいの間 待っているのかな?それに、その間栄養をもらえないのに大丈夫なのなかな?
受精卵が子宮の中を浮遊?それって、どういうこと???
ホッキョクグマは、受精卵が子宮に着床すると約9週間後に赤ちゃんが生まれます。
2ヶ月と1週間後ね。
ということは、もし受精してすぐに着床していまうと、赤ちゃんが生まれるのが夏になります。
ところがホッキョクグマのお母さんには、赤ちゃんが生まれてくる時期を夏ではなく、どうしても冬にしてほしい理由があったのです。
え、なになに、どうして?? 夏の方が暖かくていいんでないの?
殆どの動物は春に赤ちゃんを産むのは、食料の豊富になる夏が子育てしやすいから。
でもホッキョクグマは違います。
冬の海に氷が張っている時期にこそ、主食のアザラシを獲ることができるからです。
だから、冬の間は食べ物を沢山食べることができます。
それが夏になると海には氷がなくなってしまうので、アザラシを冬のように沢山獲ることが難しくなってしまいます。
ホッキョクグマにとって、夏は絶食状態の厳しい季節なのです。
そんな時期に赤ちゃんが生まれたらどうでしょう。
母熊は食べ物を探すだけでも大変な夏なのに、小熊を育てることなどとても無理なことです。
そこでホッキョクグマの赤ちゃん(受精卵)は生まれる時期を冬にするために、冬の約9週間ほど前になるまで母熊の子宮の中を浮遊して待っているというわけです。
これこそがホッキョクグマの おなかの秘密『着床遅延』という自然界の仕組みです。
するとなにかい、約4ヶ月おものあいだ、受精卵は浮遊しているってこと?!
なるほど〜〜〜! すんごい秘密だ!!
なんて親孝行な赤ちゃん!
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ホッキョクグマは受精卵のときから生きるすべを持っている。
厳しい自然の中に生きるホッキョクグマだからこそ授かった知恵だったのですね。
生きるために、体の特別な仕組みを持つようになったホッキョクグマ。
このうえ北極の氷がどんどん少なくなっていったら、冬に生まれたい赤ちゃんはどうしたらいいのでしょう。
北極の氷とホッキョクグマとの深い関わりを知る事ができました。
シールズアイは、大人用と子供用があります。
ギリギリ151cmの私は大人用へ。
そこから覗いたようすがこちらです。
ここにはコユキとルルの2頭がいるそうです。(この子はどっちかわからないけど)
ルルの双子のお姉さんが円山動物園にいるララだそうですよ。
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ホッキョクグマは世界の中で一番大きな熊ですって。
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