降る雪を見上げていると天国に連れて行かれそうになる

ふわふわと大きな雪が降ってきました。
前にも後ろにも、風がないからゆっくりゆっくり。
こんなに優しく降られると、天使のように思えてくるわ。

空を見上げると、おでこやほっぺたに乗っかった雪が溶けました。
しゃっこいね・・・・・
そういえば、子どもの頃は口を開けて待ってた事もあったっけ。

じっくり目をこらすと雪はおかまいなしに顔をすり抜け、地面に吸い込まれていきます。
口、あけてみようかな・・・
雪の中で１人、降ってくる雪に目をこらしていたら、一瞬、自分が空に上がっていくような錯覚になりました。
おお〜っと。

そういえば、こんな感覚になる事が別な所でもある。
例えば列車に乗っているとき、自分の列車が止まっていて、となりの列車が進み始めると、自分がバックしているように感じてしまう。

そうそう、昔さ、札幌の中島公園に遊園地があってね、そこにビックリハウスってうのがあったの。
可愛い家なんだけど、中にはブランコが置いてあって、お客さんはただそこに座るだけ。
ブランンコはだんだん揺れてきて大きく揺れたかと思うと、いきなり大車輪！！
何度もグルグル回転して、その恐怖感たらハンパじゃございません。
でもこれも、脳の錯覚を利用しているだけの事で、ブランコの揺れに合わせて、家（箱）も一緒に逆回転させているので、中にいる人間はまるで自分が大車輪をしているような錯覚になるわけです。でもさあ、私の中では錯覚じゃなかったわ。

そんな事を思い出しながら、また、空を仰いで楽しんでみる。
ほらね、きたあ〜
危ない危ない。めまいしてきた。
今から本当に天国に上がってなんかいられないもね。

あとから調べてみてわかったのですが（学校でも習ったはずだけど）、止まっているものと動いているものがあるときに、自分の方は止まっているのに、相手が動いた事で、自分の方が動いたと感じてしまう現象の事を『誘導運動』というそうです。
脳が錯覚しているんですね。
『誘導運動』で済んでいるうちがいいよね。