平成になって30年。
それまで世の中にはなかったスマートホンが、今では小さな子供までが人差し指でシュシュっとやってる時代になりました。
写真業の我が社の場合、何が変わったかといえば、やはりデジタルカメラの登場です。
建築写真や航空写真などの商業写真を撮っている旦那さんは、もちろんフィルムの時代の人間です。
1カット1カット、シャッターを切るたびにフィルムを巻き上げる。
だからね、写真が出来上がってくるまでは、どんなあんばいで写っているかわからないわけ。
現像所の袋から出来上がった写真を取り出すたびに、私はハラハラドキドキしていました。ホントに心臓によくないです。
それが突然のデジタル化。写真業界のあまりの変貌に現像所は次々に閉鎖。同業者の中には仕事を辞めるカメラマンも多くいました。
さらに、写真はパソコンに取り込んで調整するのが当たり前になるらしい。
そんな時、旦那さんが言いました。
「これからはデジタルが扱えなければ生き残れない時代だな」
『うんそうだね』
「パソコンで写真の修正方法も覚えなくちゃならない」
『いやいやホントだわね』
「だから、おまえ、パソコン習いに行け」
『そうだね、パソコン習いに・・・・・って、私かい!!』
パソコンなんて触ったこともないんですよこの私。
なして旦那さんが行かないの? あなた行ってください!
「俺はダメだ・・」
かくして28年くらい前になりましょうか、倒産の危機にあった我が社はデジタルカメラと最初のパソコン、マッキントッシュ(アップル)を月賦で買い、私はたった3日間で2キロも痩せられた集中講義を受けました。
”みなさん、これがマウスです 。マウスを動かすと、パソコンの画面にポイントと呼ばれる矢印がでます。マウスを押しながら下げるとポインタも下に動きますね。やってみてください”
ど、どうしよう、ポインタを下げようにも、これ以上 机の広さがないからマウスをしたに動かせない。
『あの先生、ポインタを、画面のもっと下に動かしたいのですが、これ以上マウスを手前に引けません』
”その場合はマウスを持ち上げ、向こうに置いてから再び手前に引いてみてください”
あ、そういうことか・・・・嘘のような本当の話です。
そのおかげで、なんとかパソコンが触れるようになり、今では仕事上でも大活躍、さらに、毎夜毎夜、怪しくて、自分では楽しいブログを書くこともできるようになりました。平成は、私にとっても世界を広げてくれた30年でした。
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お昼どき、まだテレビが四角い画面だった頃のサスペンスドラマをやっていました。
『彼女はいったい、今どこにいるのか・・・』 スマホがあればすぐ解決するのに。
『このあたりに ”青山” と言う喫茶店があるはずだが・・・』 これもスマホのマップですぐわかる。
『次の列車はいったい何時に出るんだ?』・・・・これもこれもスマホの時刻表案内ですぐ解決するのにねえ。
本当に、今はすんごい世の中になったもんですね。
でも、もっとすんごいのは、スマホがなくても犯人を崖っぷちに追い込めることができるドラマの方かもしれなんだけどね。
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