先日、旅行会社主催で行なわれた JR北海道の駅の話しを聞く機会がありました。
鉄道マニアない私でも、へ〜っと思わずうなずいて聞き入っちゃう話が色々あって楽しかった。
でも、そのリアクションのわりには忘れるのも早いのが中高年。
今のうちに、頂いた資料をもとに、覚えている事だけでもお話しようと思います。
ではクイズ!
次の家族のうち、駅名の文字として使われていない文字が2つあります。さて、どれでしょう。
『父』 『母』 『子』 『兄』 『弟』 『姉』 『妹』 『爺』 『婆』
考える時間・・・・・
ピ ピ ピ ッポー !!
では答え合わせ。
『父』=『秩父別(ちっぷべつ)駅・・北秩父別(きたちっぷべつ)駅』
留萌本線・・・もとは、『筑紫(ちくし)』と言う駅でしたが、昭和29年11月10日、村名に合わせて秩父別駅に変更されたそうです。
秩父別とは、アイヌ語の「チクシベツ」(通路のある川)から転訛したもの(ウィキペディアより)
『母』=『母恋(ぼこい)駅』
室蘭本線・・・アイヌ語の『ボクセイ・オ・イ』(ホッキ貝の多いところ)→ボコイ→母恋になったそう。
『子』=『銚子口駅』
函館本線・・・近くにある大沼の形が銚子の口のような形をしていたので、この付近のことを銚子口と呼んでいたため。
『兄』= なし
『姉』=『姉別(あねべつ)駅』
根室本線・・・アイヌ語の『アネ・ペッ』(細い川)という意味で、風蓮湖に合流する小川の名前。
『妹』=『妹背牛(もせうし)駅』
函館本線・・・アイヌ語の『モセ・ウシ』(イラクサの原)という意味。
妹背牛と言えば、妹背牛商業高校のバレー部が全国にその名前を轟かせ、妹背牛という名前は一躍有名になりました。
『爺』=『洞爺(とうや)駅』
室蘭本線・・・もともとは『虻田(あぶた)』と言っていましたが、洞爺湖の入り口にあるという事で、地元の要望もあり『洞爺』に改名。
『婆』=なし
という事で、使われていない文字は『兄』と『婆』でした。
北海道の地名はアイヌ語から漢字に置き換えたものが多いですね。
言葉の意味を知ると、昔の風景やアイヌの人達の暮らしが少し、わかるような気がします。
『母恋駅』は、もとのアイヌ語の意味とはまったく関係のない文字で表されていますね。
でも、母の日には切符がよく売れるそうですし、特産の『母恋草(ははこいぐさ)』という海藻もあります。
もとの意味とは違っても、優しい名前で私は好きな駅です。
以前、北海道の全駅の駅名プレートのポスター制作にかかわる仕事がありました。
1988.6月1日現在は613駅がありました。当時のポスターです。懐かしい・・・
北海道613駅のホームドラマのポスター。
室蘭の道の駅『みたら』の母恋めしはメッタに出会えない
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