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年越しの晩は、久しぶりに家族全員が揃う事になりました。
婆ちゃんは、それが嬉しいらしく、毎日のように
買い出しの事を聞いてきます。
「買い物だったらラズルか?精神市場もいいべよ」
(※説明しよう・・・婆ちゃんの言う『ラズル』とは『ラルズストア』の事で、『精神市場』は『生鮮市場』の事である。)
”『生鮮市場』には行かなくても、大丈夫だと思うよ” と、それとなく訂正して言ってみても、
「『精神市場』は魚がいいべよ」
と、なっちゃいます。
たとえば旦那さんは、婆ちゃんの「正月に来るお客には『回転丸』から寿司とればいいべよ」
という話かけにも、
「そうだな」
と普通に答えます。
(※説明しよう・・・『回転丸』とは回転はしない、出前専門のお寿司屋さん『海鮮丸』の事である。)
『精神市場』ってどんな市場なんだべね・・なんて、旦那さんと笑ってしゃべっていたけど、そのうち私たちの方も
『精神市場行くか』なんてふざけて言うようになりました。
結局、婆ちゃんの言葉を否定する者はだれもいません。
世の中、かりに間違っていたとしても、うまくいっていればそれでいい事ってのも、あるような気がします。
『ラズル』でも『精神市場』でも、『回転丸』でもいいしょや。
でも一つ問題が。
他の人がいるところで、私たちの方がつい『精神市場』『回転丸』って言ってしまいそうになるのです。
あー、気をつけよ。