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「畑おこすべ!」
ばあちゃんの号令で、さっそくみんなで畑おこし。
先のとがったスコップでザクっと刺しては、クルリと返してパンパンと土を砕く。ザクっとやってクルリパンパン。
なかなか調子がいいんでないかい・・・・まだまだ私も捨てたもんじゃないゾ。
どんどんどんどんおこすとね、鉛筆みたいな太っといミミズが、クネクネ クネクネっと現れます。だけど、ザクっと刺すもんだから、時々ミミズはまっぷたつ・・・・ゴメンヨ。
殆どのミミズは、切られた頭側の方だけが、自分のお尻を再生していくそうです。
でも中には完全に2匹になれるミミズもいるんだって。
ザクっとやってクルリでパンパン、くるりでパンパン・・・・・ウウ・・・腰が・・・・・・・そろそろ少し、休んでやるか。
「母さん、種芋ぶったぎってこいや」婆ちゃんの次の指令が飛びました。
種芋を半分に切って、その切り口にアクをたっぷりまぶします。
婆ちゃんできたよ。
「したら(そうしたら)ウネ作るべ」
今度は2本のボッコ(棒)に長いヒモを渡して、片方を婆ちゃんが、もう片方を私が持ちます。
婆ちゃんがウネを作る所に棒を刺すと、もう片方の私が、測量のおじさんみたいに、「このへんかい~!」とボッコを刺す。
「も少しこっちだあー」
「ここかい?」
「んだんだ」
まっすぐ張られたヒモの通りにクワを入れれば、まっすぐのウネができるってすんぽうさ。
あとは肥料と種芋を入れて、土を盛って、イモ植え完了。
「なに、種芋 そんなに余ったのか?去年の倍くらい買ったかもしんねーな。食えねえし、誰かにやっか(あげようか)」
え、食べられないの?婆ちゃんによると、種芋には、ばい菌が付かないように消毒を施しているそうで、食べる事はできないそうです。
やれやれ、終わった終わった。
「んだな~、あとはしなくていいぞ。あっちの畑耕したら」
うう・・・・畑は家の裏にもあったのだ・・・・
GWはどこも行かずと言うより、行けずの状態です。原因は娘の結婚でお金を使い果たした為です。先日、鬼嫁が宝くじでも買って当たればと言いましが、チョイ悪親父Ⅱは言ってやりました。「娘は残り物に福があって嫁に行ったのだ」と。「だからもう宝くじで使う福は無いと」。あきらめて、猫の額ほどの庭の畑を耕しています。体力がつづかない為、一日1-2時間ですぐ長い休憩に入っております。畑を掘っていたら、昨年植えたジャガイモの取り残しが出てきましたので、一個を二つに割り植える事としました。世間は、GWですが、我が家は、毎日が日曜日です。でも良いこともありました。奈良の「石上神宮」の「国宝七支刀公開展」に応募したら運良く当たりました。古代・百済の国王から日本が「倭国」と呼ばれた時代に送られたものです。又、飛鳥の「キトラ古墳」より摘出された「四神図・玄武、百虎、青竜、朱雀」の壁画の公開も合わせて見に行く予定です。歴女にも負けないチョイ悪親父Ⅱでした。
チョイ悪親父� さんへ
『宝くじでも買って当たれば』という奥様の気持ちは、ホントによくわかります。
でも、「娘は残り物に福があって嫁に行った」というチョイ悪親父� さんの考え方はすごい!素晴らしいです!
だからきっと、神様は「国宝七支刀公開展」に当選させてやろうって思ったに違いありません。
どうぞ、楽しまれて来て下さいませ。
今回のオチもなかなか笑えるオチでしたね(笑)
いつもながら、ぽぷらさんの話術には感服いたします。
たくさんミミズがいるってことは、土が肥えてる証拠。
美味しい男爵が収穫されることでしょう。
私も少しばかり上川地方に住んだことがありますが
北海道のジャガイモは美味しいですね!
ジャガイモといわず海の幸や山の幸。北の大地は食材王国だべさ。
豪快で博識でちょっとお茶目なお婆様。元気でいてくださいね!
skyさんへ
虫は苦手なのに、なぜかミミズは嫌いじゃないという事は、畑でお世話になっているからでしょう。
美味しい作物を作ってくれているのは、大地というより、本当はミミズなんでしょうね。