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千歳市の支笏湖の傍にある『苔の同門』も、樽前山の噴火によって作られた溶岩の割れ目が浸食してできた地形です。
■ 『苔の同門』昔は回廊を歩いて行けた
同じく、樽前山の噴火によってできた地形に、川が流れている『樽前ガロー』が近くにありますが、違うところは『苔の同門』は水が流れていないこと。
乙女だった40年ほど前、一度、苔の洞門の岩の間をずーっと歩いた事があります。
その時は確か、歩いた幅は1m〜2mくらい。
波のような苔の壁を見上げると、地上の草が頭の上から顔を出し、両側からは木が覆い、茂った葉の向こうに、やっと空が少しだけ覗いて見えたような記憶があります。
回廊の中は不思議な世界が続いていましたが、熊が向こうから来たらどうしようと思ったとたん、戻りたくなったもね。
現在『苔の同門』は、残念なことに平成13年6月に岩盤が崩落、同門の中に入る事ができなくなっています。
■ 崩落する前の『苔の同門』
2008年に行ったときは、見学は入り口までとなっていましたが、その時の写真があったのでUPしました。
総延長は洞門入口から420mだそうです。
当時は駐車場やセンターハウス、管理のおじさん達もいました。
しばらく歩いて行くと、あたりがだんだんと緑に染まってきます。
大きな石にも、苔がびっしり貼り付いています。
ここが『苔の同門』の入り口です。
■苔の同門と樽前ガローは異なる時代にできた
苔の同門は、『樽前山の1739年の噴火により生じた火砕流堆積物が、噴火直後に爆発した土石流などに急激に浸食されたもの』だそうです。
ん??樽前ガローは1667年の噴火のときだったはず、こっちの苔の同門は1739年の時なんだね、次代が違うんだ。
苔の同門の内部の写真が、以前建てられていた看板の写真に写っていました。
できることなら、崩れた岩を撤去して、もう一度、あの美しい姿を見せてもらいたいです。
樽前ガローができた噴火から、72年後に苔の同門ができた噴火が起きたんだね。
樽前山は今でも白い煙りを上げています。
溶岩が作った同じような地形『樽前ガロー』はこちらで。
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