もうひとつの『狸小路』

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昨日は札幌地下街の改修工事の現場に出向きました。
夜もそろそろ10時になろうとしています。
昼間は何処も人通りが多いので、中心部の本格的な工事は夜になってから始まります。
ここは、現場に向かう途中に歩いた『狸小路商店街』。
古くから続く札幌の名所です。

 

 

夜の商店街は昼間とはまったく違う顔をしているね。
刃物屋さんの前にはミュージシャンが、あっちの洋服屋さんの前には風船パフォーマーが、その向こうでも、またその向こうでも、若者が何かを表現しているようです。
買い物客の消えたシャッター通りは、さしずめエンターテーナーのステージだね。
その中を、仕事に向かう工事のおじさん達が行き交います。
夜の狸小路は、２つの空気が決して混ざり合う事のない不思議な空間です。

 

 

この商店街から、私達は札幌地下街のポールタウンに潜りました。
地下のお店も閉まっているけど、通路には通行人が歩いているので、その中で一部を閉鎖したり、片側通行にしたりして、気を使いながら工事を進めます。

 

今度、是非歩いて見て下さい。地下街の通路が見違えるほど奇麗になっていますよ。
それからトイレ、これがまた素晴らしいの。ポールタウンにある女性用のトイレには、なんと鏡の上から観葉植物が生えているんだから。
たまげちゃうしょ。
用はなくても、ちょっと覗いてみる価値があります。

 

さて、仕事を終えた私達が再び狸小路に戻った時には、クリスマスのイルミネーションはすっかり消えていました。
あたりは薄暗く、街灯だけが灯っています。凍るように寒いのに、やっぱりさっきと同じ所に彼の姿がありました。