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小春日和の林の中は、木漏れ日がじっとしています。
立ち止まって耳をすますと、傍の枝から落ちた葉が、カサリと音をたてました。
よく見ると、あっちでもハラリ。こっちでもハラリ。林は静かに冬の準備を始めたようです。
ガサガサと音がするので見上げてみると、小鳥が私の頭の上で、せせこましく動き回っていました。
見えてるぞ。もう、木には葉っぱが少ないんだから。
ガサガサ!!ん?
今度は反対側で、ちょっと大きな物音が聞こえました。
『うわあ”~見つかっちゃった!逃げなくっちゃ!』
あ、み〜っけ!久しぶりい!去年の春いらいだねえ。
写真撮らせてパチパチパチ!
うお〜待って〜
『いやだよ〜』
いいしょや〜
あら、もうあんな所まで行ってしまいました。
『ワタチのお尻、撮っちゃた?』
う、うん、撮れちゃった。
エゾリスはシッポが大きくてフワフワです。以前からこのあたりに住んでいたのですが、去年の春に会ったリスかどうかは、わかりませんでした。
シマリスが冬眠するのに対してエゾリスは冬眠をしないので、冬が近づくと、餌のドングリやクルミなどを地面に埋めておくそうです。
今はその仕事の真っ最中。忙しいんだね。