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夏の間だけ登場する大通り公園のトウキビワゴン。
本州では『とうもろこし』と言うようですが、北海道では『とうきび』っていいます。
トウキビワゴンで丸ごと焼いたトウキビに、醤油だれをハケでサーっと塗られると、醤油の香ばしい、いい匂いがしてきます。
その焼きトウキビを買ったカップルが、私の隣のベンチに座って食べ始めました。
すると待ちかねたように、女性の足元に、数羽のハトとスズメが一羽やってきました。
女性は、ハトに混じってやってきたスズメを見て「あら、可愛いスズメトウキビたべるの?」と言って、ポイ!っとトウキビを1粒放りました。
チュンチュン
「食べた!かーわい~!」
チュンチュン
なんて人慣れしているスズメなんでしょ。
ハトが寄ってくるんならわかるけど、スズメがおねだりにくるなんて。
しかも先頭で。
ハトには悪いけど、私から見ても、スズメの方がめんこく見えちゃうもね。
スズメは、人間のそんな気持ちを知っているのか逃げる様子もなく、お姉さんの傍をカワイくチュンチュンしています。
”チュンチュン、おい、お前達!おいらがカワイ子ぶってトウキビもらってやっから、おいらの後ろをついて来いチュン!”
”わかりやした おかしら!ポッポ!”
スズメは、女性の持ってるトウキビを、またまた欲しそうに見上げてる。
女性がトウキビを落とすと、パっと口に入れて、傍に落ちたおこぼれをハトが食べてる。
このへんに住んでるスズメはさすがだね。
”スズメ親分にゃあ かなわねえ ポッポ ”
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