PR
そのJRバスは札幌駅行き。
途中、地下鉄ターミナルを経由します。
夕方だから、学生さんが多いね。
座席はいっぱい、立っている人もけっこういます。
当然、ターミナルで降りる人も沢山いるはずです。
私も、そこで降りる予定でした。
手稲駅を発車したバスは、地下鉄ターミナルの1つ手前のバス停を発車しました。
”次はターミナル、ターミナルでございます。お降りの方はお知らせ願いマス”
・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・
ん?
誰か、ピンポン押さないの?
学生さん達は友達同士でおしゃべりをしていたり、スマホをいじっていたり、黙ってバスに揺られていたり。
他のお客さんも、誰もボタンを押しません。
そんなはずないよな。
いつも地下鉄に乗り継ぐ人達はいっぱいいるもの。
はは〜ん、もしかしたら、” きっと誰かが押すだろう ” ってこと?
そういうピンポンを押さない自分もココにおります。
バスはターミナルに近づいてきました。
・ ・ ・
ほれ、もうすぐターミナルに着いちゃうよ。誰もボタン押さないの??
私がボタンを押せばいいのにさ、なぜだかこらえている自分がいる。
ターミナルはお客さんの乗り降りも多いから、運転手さんは、たとえ誰もボタンは押されていなくても必ず止まるとは思いますが、なんだか気持ちが焦ってしまいます。
” 左に曲がります ”
ああ、もう着いちゃう。ほれ、だれか、だれか・・
ターミナルへの入り口が近づいてきました。
どしたのどしたに、なして誰も押さないの?・・・・
・ ・ ・
そして、バスがいよいよターミナルの建物に入ろうとした時でした。
指が・・・・ああ、仕方ない
ピンポ〜〜〜ン ” 次、止まります ”
バスはターミナルに吸い込まれ、定位置に止まるとプシュ~とドアが開きました。
ドヤドヤドヤ・・・
ほ、ほら、みんな降りるんでしょや。
なのに、なしてみんな知らん顔しているのよ。
べつに、私がボタン押したからと言って、どーってことないことなのに。
なんだかさ、我慢大会で負けちゃったような気分になったのは、どうしてかしら。
スポンサーPR