北海道・札幌発・だべさ通信5

別れたスリッパとの再会は計算済み

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完成間近の大きなビルともなると、備品の設置やら掃除やら従業員の研修など、ビルの中は張りつめた空気や音でざわめいています。
昨日は建設関係者の方を含めて3人で、私は機材を持ちながら旦那さんの後に続きました。

 

 

ビルの中といえども靴は厳禁。
通用口に置かれているスリッパに履き替えます。
大きな設備機材が廊下を通るたびに私達は壁に張り付いたり、廊下に広げられている備品にぶつからないようにしがら、設計図とてらし合わせ、次はココ、次はココというように進んでいきます。
ところが殆どの場合は、工事の遅れや変更などで、順番通りにはいかないものです。

 

 

え〜と、最初は8階から、次は5階で・・・・
掃除が終ったばかりの所ではスリッパを脱いで入る所もあって、脱いだり履いたりまた脱いだり、時々壁に張り付いたり避けたりゴチャゴチャ備品をそっとまたいだり、まるで忍者みたいな繰り返し。

 

 

さて、だいたいの仕事も終りそうです。
気持も緩んだせいか、ふと足もとを見れば、あれれ??
旦那さんはスリッパ履いてる、建設屋さんもスリッパ履いてる、私・・・・靴下まる見え。
どこで忘れたんだべ!思わず足の親指を動かしちゃった。

 

 

まずいなあ、2階か?それとも8階のあの部屋の前か?
たとえば夜になって、警備のおじさんがやって来たとする。
そして部屋の前に置かれている一足のスリッパを発見する。
”誰かいるのか?・・・・トントン・・誰かいますか・・・そっと開けてみる・・暗く静まり返った部屋の中。
カタッ!・・だ、誰だ!!”
なんて事にはなっちゃうかもしれないべさ。
でも今さら、ひとりでこのビルの中を探しまわる自信はないし、仕方ない、そのままにすっか。

 

 

最後は5階に戻って機材をまとめる事に。
エレベーターを降りたらなんと、海のようなスカイブルーシートの上にスリッパが一足、しかもつま先があっちこっちを向いてる。
おお〜!私ってはんかくさい(アホみたい)けどラッキーだ!
何事もなかったような顔でスリッパを履き、荷物をまとめ、お疲れさまでした。

 


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