スポンサーPR
マムシ草(マムシグサ)、コウライテンナンショウとも言うそうですが、見た事ありますか?
木漏れ日のあたる林の中や、茂みの中にスーっと立って咲いています。
名前を知っちゃうと、まるで、蛇が頭をもたげているようなかっこうに見えます。
それに、この模様。
昔、本物のマムシを見たときは、ビックリこいて逃げるのに夢中だったから、あとで、 ”あれはマムシだってよ” とか言われても、マムシの模様なんか覚えちゃいない。
でもきっと、マムシってくらいだから、この模様は似ているんだろうなあって思う。
でも、このマムシ草、わかってびっくり、本当にマムシみたいに怖いのであった。
■ マムシ草の雄と雌の見分け方
マムシ草は、栄養のある場所で育った方がメスになる。
林の中を観察してみると、確かに、背の大きい立派なマムシ草がメスの場合が多いようです。
どの部分で雄と雌の違いがわかるのかって?
それです!
わかってビックリ、順を追って説明しますね。
ここに一匹の虫がやってきて、雄花の中に入ったとします。
蜜を採るのに夢中になっているうちに、花粉をいっぱい付けて花の奥におっこちてしまいました。
でも、大丈夫、雄花の底にはちゃんと、虫の出口が用意してあるのです。
ああ、いかったいかった。
虫は雄花から外に出ると、今度は雌花に入りました。
これで、マムシ草は受粉する事ができます。
さて、虫は今度も外に出ようと思いました。でも出口が見当たりません。
なんとマムシ草のメスには、出口がついていないのです。
花びらは、すき間がないように、しっかりと重ねられています。
そう、マムシ草の雄と雌の違いは、この、虫の脱出するすき間があるかないか、なのです。
■ 雌のマムシグサは虫を逃がさず餌食にする
虫はバタバタもがけばもがくほど、花粉は雌花にしっかりと付いて受粉されるも、あわれ、マムシ草の餌食になる運命であった・・・・・・
子孫を残すために、すさまじい手段を使うマムシ草って、怖い・・・・
ということは、雌花は、雄の花粉を付けた虫だけが必要なわけで、そうでない虫が来ても、外に出さない事になる。
先に雌のマムシ草に入ってしまった虫は、受粉されないまま死んでしまうことになりますね。
恐る恐る、マムシ草の雌花の中を覗いてみました。
虫は・・・・・いない・・・・
この雌花は、まだ虫を餌食にはしていないようです。
虫にとっては本当に怖いマムシ草。
スポンサーPR