北海道・札幌発・だべさ通信5

墓石はいずれ ただの石

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お盆の墓地は、色とりどりのお花が飾られて賑やかですね。
我ぽぷら家のお墓は、住んでる場所と同じ名前、手稲墓地にあります。
なむなむ・・・・・家族をどうぞお守り下さいませ・・

 

 

手稲墓地は、この地域の開拓当初からという事もあって、明治・・というお墓も珍しくありません。
区画もバラバラで、中には何かの理由で墓石もなくなり、石を積み重ねただけのお墓もあります。
ほら、そこのお墓はきれいに掃除されていて、花や供物もたくさんあがっているけれど、隣りのお墓は、かしがって(斜めになって)石のすき間から草が伸びています。
文字も薄くなって読み取れません、訪れる人がいないのでしょうか、ちょっと寂しそうです。

 

 

けれど、その土地だけでしか生きられなかった時代は終りました。
都会に住む子どもが地方に住む年老いた親を呼び寄せる場合もあるでしょうし、夫婦が、ややもすれば両方の親の負担を背負わなければならない場合もあるでしょう、様々な事情があるもんね。
我が家はたまたま近くに住んでいただけの事で、これがずーっと離れた所ならどうなっていたことか。

 

 

岩手の、婆ちゃんの故郷では、何百年も続いたお宅がいっぱいあって、そこでは、自宅の敷地内に先祖代々のお墓が並んでいます。
中には、ストーンサークルのように、墓石が円を描いて幾つも建てられているお宅もあります。
昔は、生まれた場所が土に帰る場所・・・が、当たり前だったんですもね。
日本の人口がどんどん減っている中で、いつしか草に埋もれてしまう墓地もでてくるでしょう。
そうなった時には、未来の人達が『昔の墓地の跡を発見!』なんて事になるのかも。

 

 

そういえば、お城の石垣には石に混じって古い時代の石棺も埋め込まれていました。
いつかの旅行の時にガイドさんに教えてもらった事です。
見れば確かに、そこだけ長四角。

 
使えるものはちゃっかり使う、それが石棺でもなんでもいいわけよね。
今から先のとんでもない未来、復元されたお城という建物の石垣にの中に、うっすらと何かが刻まれている石も混じるかもしれない。
『ぽぷら家先祖代々の墓』。

 

 


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