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昨日は、建築中の大きな建物内での仕事でした。
いつもは事務所で留守番の私ですが、建物の形も仕事の内容も複雑だったもので、助手として旦那さんに付いていきました。
図面と照らし合わせながら旦那さんをナビゲート＆チェックするのが私の役目、という事でございます。
いや、ございました。
最初は順調だったんですよ。
”次はこっちで、その次はあっちよ” みたいにね。
でも現実の世の中、必ず予定の順序通りというわけにはいきません。
しかも建物は四角だったり丸だったり、デコボコしていたりと、方向感覚オンチの私にとっては超難関。
あれ？あれ？と、もう、自分が何処にいるのかわからなくなっちまったのであった。
「次はどこだ」と聞かれたって、自分の今いる場所がわかんないんだからしょうがないもね。
図面を縦にしたり横にしたりしている私を見かねて、旦那さんは、
「ここだべさ」と、サっと居場所を指差しました。
なしてわかるの？！
『あれ？あれ？「ここだべさ」』を繰り返し、アリのように建物内を歩き回って、夕方にはなんとか一連の作業を終えました。
やれやれ。
したっけさ、今しがた姿が見えなかった旦那さんが
「いやあ、今玄関でよ、よろけて転んださ」とやってきました。
ズボンをめくってみると、おやまあ痛々し青タン。
やはり歳なのよね、足がもつれちゃったみたいです。
そこいくと私の方がまだマシだわ。
方向オンチで迷う分、距離を歩いて鍛えているもんね。
