北海道・札幌発・だべさ通信5

沖縄は磯の香りがしない、ハイビスカスを髪に飾る意味

沖縄 慰霊の日ですね。旅行で沖縄に行ったのは2007年でしたから、もう10年も前のことです。
現在とは異なるかもしれませんが、そのときの記事があったので、UPしておこうと思います。

 

○ 磯の香りの話し

沖縄の海岸が宝石のような水色をしているのは、珊瑚の白い砂浜が透き通って見えるからだそうです。
1月の沖縄は、北海道の陽気で言えば、6月の風の中にいるみたい。

 

あ、ほんとだ、磯の匂いがしない、ガイドさんが言ってた通りだ。
「磯の香りと申しますが、あの匂いは海のプランクトンや海草などが、いわゆる腐敗によってできる匂いなのでございます。沖縄の海は珊瑚が水を浄化させる為、匂いがないのです」
そーだったのか。

 

北海道の浜は磯の匂いがします。
目で見る景色は勿論だけど、肌にあたる風、耳で聞く波音やカモメの声、そして磯の香りが、海に来たんだと実感させてくれる。
磯の香りがしないのは物足りないのではと思いきや、目にまぶしい珊瑚の砂浜は、そんな事を考えるよゆうなど、これっぽっちも与えません。

 

 

 

○ どの家にも付いているタンクの話し

沖縄の殆どの家の上に水のタンクが付いています。
ビルやマンションならわかるけど、住宅にも付いています。
そしたらね、夏の水不足を助けるための貯水槽なんだそうです。
水道の水を、一旦上のタンクを通してから水道の蛇口に送る。
こうすると、もし水不足になっても4日くらいの量は確保できるそうです。

北海道の灯油のホームタンクみたい。
家の横に必ず備えてあります。
ドラム缶くらいの大きさで、下から出ている管が、家の中のストーブまで繋がっています。
だから、寒い冬も、灯油をわざわざ家の中まで運ぶ事はないんです。
地域によって、いろんな生活の工夫があるんですね。

○ バスガイドさんに聞いたハブの話し

 

「沖縄に住んでいるハブには3種類ございます。噛まれた時には血清を打たなくてはなりません。
けれど、どのハブに噛まれたかが分からなくては、血清の打ちようがございません。もし、違った種類の血清を打っても効果はないのでございます」

あらー、そりゃ大変だ、三つに一つか。

○ バスガイドさんに聞いたハイビスカスの話し

「髪に飾れば、それだけで南国気分が味わえますね。
右に飾れば未婚のサイン。
左に飾れば既婚の印、両方に飾れば婚約中。
南国の恋はサインで始まるのでございます」

イビスカスは、仏様に供える花でもあるそうです。
別名ブッソウゲ(仏桑花)。

乙女の時は右側に、妻になったら左側。
愛する人が死んだ時、ハイビスカスは髪からはずされ、供えられるんですね。

○ シーサーの話し

何処のお宅にも、対になってシーサーがいます。
口を空けてるシーサーは旦那さん。幸せを吸い込んでいるそうです。
口をつぐんでいるのはお嫁さん。幸せをしっかり逃がさない。

北海道もこんなだったら楽しいのに。
ピグモンみたいなシーサーもいるね。ほらウルトラマンで登場したっしょ。
私もおります一番下に。口が開いているのでお父さんじゃないかって?
いえいえ、いつも吠えたり吸い込んだりしているもので。

 

○ ひめゆりの塔で

沖縄戦で従軍看護婦として犠牲になった10代の乙女達の碑、『ひめゆりの塔』に行きました。
資料館の中で案内をしていた老婦人の話を聞きました。

「そこに展示してあるモンペは、私がはいていたものです。でもある日、記者の人が私に言ったの。『そんなに凄い戦場にいたのなら、もっとボロボロで、銃弾の痕のような穴も開いているべきじゃないのか・・』私は言いましたよ。あなたの言うようなモンペをはいていた者が、ここに生きて貴方と話していられるのでしょうかと」

その案内の方は、学徒隊の生存者だったのです。
真実を語れるこれ以上の人はいないですね。
その話しを、ただただ、切なそうなまなざしで聞いていた女子高生達が、とても印象的でした。

沖縄戦で、県外から一番多くやって来たのは北海道の人達だったそうです。
その数3万人。そのうち1万人が亡くなったとバスガイドさんが教えてくれました。
北海道と沖縄は、遠くて近い所だったんですね。


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