北海道・札幌発・だべさ通信5

親指の穴を隠すスリスリ歩きは有効だったのか

PR

午前中に、仕事を頂いた現場事務所へ出向きました。
”おはようございます”
『あ、どうも、こちらです』
さっそく靴を脱いでお邪魔します。

 

 

ところが、左の靴を脱いだとき、いきなり目に飛び込みました、親指が。
直径5ミリ以上1センチ未満の丸い穴から、ちょっと伸び加減の爪とふっくら丸い親指の先が、靴下が窮屈だと言わんばかりに顔を出しているんです。
紺色の靴下から見える指は目立っちゃって、まるで夜空に浮かぶ満月みたい。
これを模様として見てもらうには、あまりにも無理がある。
まずいわ・・・。

 

 

『え〜とですね、こちらをお願いしたいんですが・・・』
”あ、こちらですね、わかりました”
とか、言いながら、さりげなく左足を後ろにまわして親指を隠す。

『あ、ちょっと待ってくださいね』
”はい、わかりました”
今のうちだ、靴下の穴の部分をつまんで足のうらの方にグイっと入れる。

 

 

『それじゃあ、こちらにどうぞ』
「はい」
穴が親指の位置にプヨンと戻らないようにすり足で歩く。

 

 

と、そこに、別な人も通りかかりました。
『あ、どーも』
”あ、どうも、お疲れさまです” にっこりスリスリ。

 

 

移動には、このスリスリをひたすら繰り返し、なんとかその場を切り抜けたのであった。
”それでは失礼いたします”
よかった〜気づかれなくって。
と思ったのは、もしかして、自分だけだったかもしれない?
いや、見られていないと信じるのだ。
信じる者は救われる。

 


人気ブログランキングへスポンサーPR