北海道・札幌発・だべさ通信5

雪の踏み分け道はふれあい効果

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1年中で一番しばれる1月は、吹けば飛ぶよなサラサラ雪が多い季節です。
なのにここ数日は暖かいせいか、昨日からの雪は湿ったねっぱつく(くっつく)雪。

 

 

連日の雪で、せっかく除雪された歩道も、たったの半日で雪に埋もれちゃいました。
そんな時は、誰かの歩いた踏み分け道を歩くしかありません。
もし、逃げ道のない所で誰かとすれ違うときは、誰かが雪にズポっと入って道を譲る。
それが雪国で暮らす私達のルールです。

 

 

たとえば自分が長靴を履いていたら先に横に外れて、相手が通り過ぎるのを待ってみたり、学生さんなんかはズポポっと雪の中をこいで走ってくれたりもします。
大きな荷物を抱えていたら、ぶつからないように持ち直したり、ワンコは飼い主さんと雪に入ってじっとしてくれる。
そんなとき、譲ってもらった人は、待ってくれている相手の事を思って、小走りに通り過ぎたりします。
そしてたいてい、 ”どうも” とか、 ”すみません”とか、一言、お礼を言う人が多いです。

 

 

知らない人同士なのに、自然と声を交わせる状況になるのは、狭い雪道のおかげだよね。
普段だったら、口もきかないもね。
今日は私が通してもらって ” すみません ” って言ったら、相手の男性は ”はい”って答えてくれました。

 
答えてくれると、 ” いいえいいんですよ ” とか ”どういたしまして ” とか、相手のちょっと優しい気持が伝わってくるような気がします。
だから私も道を譲って、相手にお礼を言われたときは、 ” はい ” とかなんとか、一言、お返しに声をかけてあげたいと思います。
そうするとさあ、自分で言うのもなんだけど 『私って、なかなか心が広いしょや』な〜んて錯覚しちゃう。
雪の踏み分け道は、知らない者同士がちょびっと心を通わす、冬限定の道だべさ。

 


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