フサフサ・・・っと何かが揺れた。
おお!ひっさしぶりだねエゾリスくん!
春に会ったのが最後、もういなくなっちゃったかと心配してましたよ。
体と同じくらいの大きなシッポを揺らしてくれたのはもしかして、こっちにヘイヘイと合図してくれたのかな〜と思って後をついて行きました。
山ブドウのツルの中を、ヒョイヒョイと移動して地面に降りました。
こっちを意識しているようだけど、おばちゃんは、なーんにもしませんよ〜 、ただちょとーっとだけ見学させてもらってるだけですよ〜〜。
テレパシーが通じたのか、リスは警戒する様子もなく、地面に降りてガサガサとあたりをほじくり返し始めました。
こちらのことなんか全くおこかまいなく、あたりを物色。
エゾリスは、シマリスのように冬眠はしないので、冬の間の食べ物を確保しておく必要があります。
いつ根雪になるかもしれないせっぱつまった時だから、今のうちに少しでも多く食べ物を貯めておかなくっちゃね。
”おばさんのことなんか、かまってられないっす・・・”
みつけたエサは木の股に挟んだり、地面に隠したりするそうです。
エゾリスにとっては、命に関わる大切な『貯食』です。
エゾリスは木の股や地面がエサの貯蔵場所
でもさ、地面に隠したってだよ、雪が積もったらほじくり返せないっしょ・・
真冬の1メール以上も積もった雪のを、モグラのようにグルグルを掘ってエサを取りにいくなんて聞いたことない。
はんかくさいんでないかい(考えが浅い)??とおばさんは思っちゃったのでした。
ところがヤフーの知恵袋によると、貯食の6割が木の股などの地上部分、4割が地面に隠されるというデーターがあるそうです。
ってことはもしかしたら、雪が深い間は木に隠したエサを食べ、春になって雪解けの地面が現れ始めると、今度は地面に隠したエサを食べるってことのかな?
もしそうだとしたら、エゾリスって、ちゃんと考えて分けて隠しているのかい?!
そんな大忙しの時期だから、私が後ろにいようがいまいが知ったこっちゃございません。
あっちをガサゴソこっちもガサゴソ。
” そこにいるのは とうてい追いつけない短い足のおばちゃんだも、お尻を向けてやったって、なーんもさ。”
ガサゴソやっているうちに、いつの間にかクルミを加えてる。
やったね、見つけたね。
さーて、このクルミをどこに隠すの??・・・・
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地面に残ったエサは次の世代のために
少しの間、あたりをゴソゴソやってるなあと思ったら!!くわえていたクルミがない。
もう隠したの?
ちかっ!
べ、べつに、遠い場所でなきゃいけないという決まりはございませんから、いいんでないかい。
たくさんエサを隠すので、春になると忘れられた隠し場所から木の実が発芽して、そこから新しい木が育つ。
と、よく言われているけれど、もしかしたら、忘れているわけじゃないかもしれないよね。
例えば ”次の世代のために新しいクルミの木を育てたい” と思う場所に埋める。そこは必要のない限り掘らないようにしておこう” と考えているのかもしれない。
隠し場所を忘れると思っているのは人間の勝手な考え方。
だとしたらキミたち、 えらいっしょ賢いっしょ。
” 今ごろ分かったのかい。 それなのに、やれ キャーカワイイ だの、冬毛がモフモフだの言いながらこっちをジロジロ見ているあんた、ボーっと生きてんじゃねーよ”・・・・・・と、リスに言われたような気がしました。
根雪になるまであと何日かはわからないけど、それまでの間、エゾリスたちは、毎日ハッチャキこいて貯食に励むことになるのでしょう。
おばさんは邪魔しないので、頑張ってくださいね。
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