婆ちゃんに、「買い物に行ってくるけど、何か買ってくるものある?」と聞いたら、
「んだなあ・・・かまぼこ買ってきちぇくれや」と言いました。
『さつま揚げね、野菜が入ってるやつでしょ』
「あ、それそれ」
外に出て、車庫から自転車を出していると、2階の窓から婆ちゃんが叫んでいます。
「母さん!カップラーメンのうどんも買って来てくれやあ〜〜〜!」
婆ちゃんが言っているのは、カップうどんの事です。
『カップのうどんだね!』
「なにい?カップのラーメンでないぞ、うどんあるべさあ〜!」
耳が遠いので、私が窓の下から叫ぶ声が聞き取りにくいようです。
「カップうどんでしょ〜!いくつ買ってくればいいの〜!?」
『はあ??』
「い・く・つ・・」
その時、近くを車がブオ〜〜〜〜〜ン。
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できれば家に戻らずとも、この場でなんとか意志の疎通をはかりたい。
「カップのうどんは い・く・つ 買ってくればいいのお〜〜?!」
婆ちゃんは、私の声を聞き取ろうと窓から顔をおもいっきり出して
『2個2個』と、Vサインを出しました。
私もVサインを出すと、それはさすがにわかったらしく、ウンウンと合づちをしました。
よかった意志は通じ合った。
ハンドルを握って動こうとすると、さらに。
「カップラーメンのやつのうどんだぞお〜!」と、念入りに叫んでくる。
うんうん、わかりましたよ、2個でしょ。V!
婆ちゃんは、私に話しが通じたことで、ニッコリ。 Vサイン! Vサイン!
じゃあいってきます。
これから試合に勝ってくるわよ。