北海道・札幌発・だべさ通信5

Vサインで カップうどんを買ってきます

婆ちゃんに、「買い物に行ってくるけど、何か買ってくるものある?」と聞いたら、

「んだなあ・・・かまぼこ買ってきちぇくれや」と言いました。

『さつま揚げね、野菜が入ってるやつでしょ』

「あ、それそれ」

 

 

外に出て、車庫から自転車を出していると、2階の窓から婆ちゃんが叫んでいます。

「母さん!カップラーメンのうどんも買って来てくれやあ〜〜〜!」

婆ちゃんが言っているのは、カップうどんの事です。
『カップのうどんだね!』

 

 

「なにい?カップのラーメンでないぞ、うどんあるべさあ〜!」

耳が遠いので、私が窓の下から叫ぶ声が聞き取りにくいようです。

「カップうどんでしょ〜!いくつ買ってくればいいの〜!?」

『はあ??』

「い・く・つ・・」

その時、近くを車がブオ〜〜〜〜〜ン。

 
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できれば家に戻らずとも、この場でなんとか意志の疎通をはかりたい。

「カップのうどんは い・く・つ 買ってくればいいのお〜〜?!」

婆ちゃんは、私の声を聞き取ろうと窓から顔をおもいっきり出して

『2個2個』と、Vサインを出しました。

私もVサインを出すと、それはさすがにわかったらしく、ウンウンと合づちをしました。

よかった意志は通じ合った。

 

 

ハンドルを握って動こうとすると、さらに。

「カップラーメンのやつのうどんだぞお〜!」と、念入りに叫んでくる。

うんうん、わかりましたよ、2個でしょ。V!

婆ちゃんは、私に話しが通じたことで、ニッコリ。 Vサイン! Vサイン!

じゃあいってきます。

これから試合に勝ってくるわよ。

 


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