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あ、いいもん見っけ！
事務所の給湯室の棚に、アルミのパッケージに入ったいつかのお菓子を見つけました。
これね、美味しいんだわ。
しっとりスポンジの中に、あんこが入っているの。
残りが２つだから、いたましくて（もったいなくて）残していたんだけど、そのうち忘れちゃったんだね。
棚からぼた餅とはこの事だべさ、ほっほっほ。
お父さん、休憩しておやついかが。
賞味期限がちょっと気になるけど、アルミの袋入りだから大丈夫だべさ。
でも一応、覗き込みながらちょっとだけ破ってでみる。
ほ、ほ〜ら大丈夫。
さっそくかぶりつきました。
ん～美味しいわ～。
旦那さんが、「あれ？これ、カビか？」と言いました。
” え！私のにはどこにもカビなんか生えてないよ ”
「ほれ、中身よ」
中身？？
メガネをかけて、三日月型に残っているひとかけらをマジマジ見てみる。
すると、あんこに化けた黒いカビが、あんこの中からフカフカしてこっちを見ている。
「やっぱしカビだべ？」
ずるい、反則だ。カビというのはまず外側から、例えば白いのがポツポツとか、緑のがポンポンと生えるべきではないのか。
モグモグしていた口が止まった。
今まで幸せの味だったのが、急にカビの味に思えてきた。
「大丈夫だべ、昔は落ちても食ったべさ」
” そ、そうだね！。子どもの頃はお菓子がポロンと落ちたって、フーフーやれば大丈夫という３秒ルールがあったもね・・・ ”
しかし、今の私は抵抗力の落ちてくるお年頃なのよ。
アルミの袋に入っているからと過信していたのが間違いでした。
なんだか急にお腹が気持ち悪くなってきたような・・・・気持ちだけする。
結局この時間になっても、気持ち悪い・・・・というのは気持ちだけ。
もしかしたら、子どもの頃の３秒ルールが、私に免疫力を与えてくれていたのかもしれない・・・・よ。
あーいかった。
今日は暖かくて、日中は随分と雪が解けました。
でも夜は気温が下がり、濡れた路面が黒く凍って光っています。
滑らないように、気をつけましょう。
