北海道・札幌発・だべさ通信5

『小樽雪あかりの路』はカップルで

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『小樽雪あかりの路』からの帰りは、JR小樽駅からスカイライナーに乗れば、30分くらいで、降りる駅手稲に着きます。

 

 

さすがにちょっと歩き疲れたけれど列車は満席、座る席はないけれど、ま、仕方ありません。
列車が小樽を出て、次の南小樽の駅に止まった時、私の前のシートに座っていた2人の女性が席を立ちました。
わ、座れる!
そのシートに腰掛けようと身を乗り出したら、もうひとり、若い女性とはち合わせになりました。
あら・・・

 

 

「座ってもいい?」と訪ねる私に、「あ、はい、どうぞどうぞ」と窓側に手を差し出す彼女。
見れば彼女のとなりには男性が。
そうかカップルだったのね。2人で座りたかったでしょうに、私は2人のお邪魔をしちゃったみたいです。

 

 

海辺を走りトンネルをくぐり、”あさり”の駅を通過しました。
その時彼女は立っている彼氏に訪ねました。
「ねえ、今、駅を通過したみたいよ、なんていう駅かしら」
すると彼は「そうかい、わかんないなあ」と答えました。
”あさり(朝里)だよ”。外を眺めながら心でつぶやいて、よほど教えてあげようかと迷ったけどさ、やめとこ。
2人にとっては、”あさり(朝里)”という駅は、どーっでもいい事なんだから。
私がしゃべれば、かえってウザイおばちゃんになっちゃうかも。

 

 

2人の会話ははずんでいます。
「随分人が多かったわね」「かなりいたなあ」
「ねえ小樽って、札幌から近いのね」「そうだよ、近いだろう」
汽車(列車)が手稲に近づいてきた頃、また駅を通過しました。
するとまた彼女は彼に尋ねました。
「ねえ、また駅を通過したわよね、何て言う駅なの?」
すると彼は「どこだろうなあ」と言いました。
”ぜにばこ(銭函)”だよ。どうでもいいだろうけど。・・・

 

 

そろそろ手稲の駅に到着です。
私は彼女に「前を失礼しますね」と言って席を立ちました。今度こそ、2人一緒に座れるね。
大変お邪魔いたしました。

 

 

自宅に戻ってから、その話しをしたら次男が言いました。
「そりゃ、絶対お母さんが座ってもいいと思うよ。年齢が年齢なんだから」
そ、そうかい。うれしいような、悲しいような。

 

 

 

 

 

 

 

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