北海道・札幌発・だべさ通信5

JR小樽 〜ほしみ は日本で3番目に古い鉄道

朝はそうでもなかったのに、しばらくすると、外でゴーゴーと風の鳴る音が聞こえてきました。
外を見ると、雪が一文字を描いて猛スピードで消えていきます。
あ、タクシーが風に飛ばされてる!
正確には、風下方向に走って行っただけなんだけど、どう見てもあれは風に飛ばされているようにしか見えない。

 

 

汽車も(列車も)あちこちで運休です。
ここ手稲区(札幌)の端『ほしみ駅』から小樽までの区間でも、引き続き運休が予定されているようです。
場所は札幌から汽車(列車)に乗ると、ちょうど小樽の海が見えてくるあたり。
そこは崖下で海の際に線路が通っているので『危険』ということかもしれないですね。

 
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以前、このルートの中には、海水浴には絶好の『張碓(はりうす)』という駅がありました。
ところがここ、ちょうど山陰のカーブでさ、線路に一歩足を踏み入れた途端に汽車(列車)が目前だった!なんて事もありましたっけ。

 

 

この小樽 ←→ 札幌 の鉄道は、なんと日本でも3番目に古い鉄道だそうです。
手稲の地形は、山側は固い岩盤だけど工事が大変、でも海側は泥炭地なので工事は容易でも地盤が弱すぎ。
地質調査が今ほど発達していなかった明治の技術者は、そこに生えている植物の生態を調べる事で、岩盤と軟弱な土地を見分け、線路を敷くルートを決めたそうです。
現に私が子供の頃は、線路より海側には ”かしがってる(傾いている)” 家が多く、家を立てるなら線路の上と言われていました。

 
もちろん、今は技術の進歩でそんなことはありません。
さらに、運休している手稲区『ほしみ駅』から小樽までの崖っぷちコースは、そのルートの中でも最大の難工事だったとか。

 

 

歴史の先生から聞いたこの話は以前にもブログで書いたんだけど、私は大好きで、それから小樽までの列車に乗るたびに、当時の工事の様子を見ているような感覚で、汽車(列車)に揺られて行くんです。
明治13年の鉄道開通当時、小樽 ←→ 札幌の35.9kmを走るのにかかった時間は3時間だったんですと。
それでも早かったんだべね。

 

 

私の住んでいる手稲の町は、昔は軽川(がるがわ)って言って、小樽 ←→ 札幌の鉄道の停車場から始まった所、まさに、この鉄道のおかげです。
北海道には、近い将来に消えるかもしれない町がいくつもあるそうですが、どんな町にも、その町が始まった理由があったはず。

 
そこにはきっと、すんごい物語があったに違いないよね。
・・・と、思いをはせてみると、なんだかしみじみとしてくるのでした。
でも、明日はきっと雪かきだよね。
ガク・・・・・・・

 

 

 

 


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