北海道・札幌発・だべさ通信5

ああ、山が雲に隠れちゃう・・霧と友達、道東の旅7

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根室のキャンプ場で一夜を明かしました。朝の4時には、おじさんたちがこんな時間からウオーキングをしています。
コーヒーをすすっていたら、厚い雲が割れて朝日が向こうの島を照らしました。
あ、あの山はもしかして北方領土の島?
おじさん、あそこに見える山って、もしかして北方領土ですか?
「え、ああそうだよ」
やっぱし、写真に撮っておこうっと。

 

 

「おら70過ぎてっからもう行けないけどもさ、昔はよくあの島の近くまで行ったもんさ」
え!おじさん行った事あるの?
「行った行った。あそこらに行ったらウニだらけさ。向こうの連中はウニ食わねえから」
そうなんですか・・・
早いとこ写したいなあ。今にも山が雲に隠れそうだもの。
「いやあ、朝のジョギングやってから、オレさ、痩せて、腹はへっこんだんだわ」
そうですかあ。それは良かったですね。
こちらから声をかけておいて都合がいいけど、早く写真を撮りたいなあ・・・・

 

 

「腹はへっこむと、何がいいか知ってっかい?」
さあ、・・・うわわ、島が雲に入っちゃうよお〜・・・
「腹つかえないからよ、自分で爪が切れるんだわ」わっはっはっは・・
なるほど〜、そう言えば私も、お腹が邪魔になっちゃいます。ほほほ
「いやいや、腹がへっこむっちゅうのはいいもんだわ」
そ、そうですね〜・・・・・
うわわ、雲に入っちゃう。
「いやいや、もう、見えなくなるべさ」
うわ、おじさんの話は背中で聞こうっと。パシャパシャ・・

ほんのわずかの間に、島はまた、雲に包まれてしまいました。
「見えなくなっちまったな。あんたら、どっから来たのさ」
札幌です。

 
「さっぽろお〜。昨日は今見えたんだけどねえ。またこ来いや。じゃあね」
あんまり霧が多いから、神様がちょびっとだけ、サービスして、見せてくれたんだね。

(ポチポチっと大きくすると、朝日のあたりに小さく見えるかも・・)

 

 

 

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