お寺の鐘は幾つなの？

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けさの事でございます。我が家の台所には、いつもは閉じている北向きの小窓があって、
そこからは石狩湾と、その向こうに見える増毛連邦（稚内方向）の山々が、残雪光る地平線となって見えます。まるで額縁のようで、ちょっと素敵です。素敵なんだけどさ、残念な事に、私の場合は背伸びしないと見えません。
でも昨日、久しぶりに踏み台を使って景色を眺め、しばらく窓を開けたままにしておく事にしました。

 

 

朝、台所で洗い物をしていたら、ゴ〜〜〜〜ンとお寺の鐘が、小窓を通って聞こえてきました。
あら？除夜の鐘みたいでしょや。よそでは時刻を知らせるために鐘を打つ所もあるそうですが、近くのお寺もそうだっけ？
時刻を見ると、ちょうど７時です。いたずらじゃないわね。とするとやはり時刻を知らせる鐘だったのか。

 

 

しばらく間をおいてから、ゴ〜〜〜ン・・・・・・あら、いいわね〜〜〜
せせこましいこの時間。
お寺の鐘が　”気持ちはわかるが慌てるな〜・・・・落ち着いて学校に行くのじゃ〜〜〜〜忘れもんはないか〜〜〜”　と言っているようです。
心の中に一息入れる余裕ができて、つま先立って、また少しの間、石狩湾を眺める余裕ができました。
ゴ〜〜〜〜〜ン・・・・
３つ目だね。次の鐘のなるまでの幾ばくかの時間が、とても心地よくて落ち着く間です。

 

 

ゴンゴ〜〜〜〜ン・・・
はあ？今ふたっつ鳴ったんでないかい？しかも立て続けに。
お坊さん、鐘をつこうとして　どっかにつっかかったの？それとも、”今日はこれで終わり・・・”の意味のフィナーレなの？
花火じゃあるまいし。とりあえず、次の鐘を聞かなくちゃ・・・・シ〜〜〜〜〜ン・・・・おしまい。

 

 

私が最初に聞いたのは、実は３つ目の鐘だったのでしょうか。それとも、時刻の数とは関係なく、”お知らせ”の意味で打つのでしょうか。もしかして、お坊さんが”面倒くさいしょや〜ゴンゴ～ンと打っちゃえ〜”とやちゃった？などという罰当たりな事も考えてしまいました。
明日の７時はどう鳴るのかと思ったら、なんだか気になって、落ち着かない一日の始まりになちゃった。