北海道・札幌発・だべさ通信5

だから大好き郵便局

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郵便局は、冷やっと涼しい。イスで待つ、たった数分の間でも随分汗がひいてきます。
私の後から歳の頃ならそうね、70歳半ばくらいのプチお婆ちゃんが入ってきました。
「あのね、そこで(キャッシュコーナー)でお金おろせる?」
若い女性の局員さんは「カードがあれば大丈夫ですよ、暗唱番号わかりますか?」と尋ねています。
「それがねー、暗唱番号わかんないの」
「それじゃあ、窓口でおろしましょうか?」
「それがねー、暗唱番号わかんないの」
女性局員さんはちょっと黙ってから、笑顔で説明を始めました。
説明するの、ゆるくないかも(大変かも)・・・・と思っていたら、今度は荷物を抱えたおばちゃんが入ってきました。

 

 

今度は奥から若い男性局員さんが出て来て、荷物を受けとっています。
でも、ちょっと戸惑っているね。
「あの、大変申し訳ございませんが、この送り状はヤマトの宅配便用ですね。もし、よろしければ私がゆうパック用に書き直し致しましょうか?」
「あら、そうなの!」
局員さんは、面倒がらずに、書き直し始めました。

 

 

すると今度は、切手のパンフレットをいっぱい持ったお爺さんが入ってきました。
「えーと、コレを3枚、コレを3枚、コレとコレとコレは・・・・」
男性局員さんは、今、おばさんの送り状を書き直している所だったので
「大変申し訳けございません、少しお待ちいただけますか?」と言っています。
お爺さんは、
「ああ、いいよ、いいよ、終わってからでいいよ。いやあ、今日も暑いねえ~。この切手の方はもうないのかい?こっちはどうだい?」とか話しかけます。
「あ、あのちょっと、もう少しお待ち頂きたいと・・」
私だったら、”ちょっと待っててって言ってるしょや!!”なんて言っちゃうかもな。

 

 

お客さんがいなくなったら、局員さん達は、みんなで顔を見合わせ、大きなため息をつくかもしれないね。
でもね、そんな丁寧さがありがたいのです。
”暗唱番号”がどういうものかがわからなくっても、ヤマトの送り状を持ってきても、お待ち下さいが待てなくっても。
郵便局にくれば、どんな事でも優しく教えてくれるんだもん。
だから郵便局が大好きなんだもん。
「ぽぷらさんお待たせいたしました」
「ぽぷらさーん」
「ぽぷらさ~~~ん!」
あ!呼ばれてる!ボケっとしてた、すみません、ホホ。

 

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