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女ばかりの5人旅は、友人の景子とその娘さん、そして娘さんの友人達です。
楽しくなけりゃ旅じゃない。
せっかくだもの、 修学旅行のような『旅のしおり』も作っちゃお。
とは言いましても、私と景子は、馬力はあっても方向オンチ、標識見えても運転もできないおばさんです。それなのに、よそ様のお嬢さん達と一緒に行くというのだから責任重大。
道路状況やルートなどは、お互いの旦那様達が知恵をかしてくれました。
『はっちゃきで とるベサ! 道東満喫2泊3日の旅』
『はっちゃき』というのは北海道の方言で、『がむしゃらに』とか『一生懸命』とかいう意味です。
旅の初日は、札幌から北海道を一気に横断。
能取湖の潮干狩りです。
冬には流氷も訪れるオホーツクに面した能取湖は、この日、お昼を過ぎた頃が干潮です。
景子はこの日のために買ったというビーチサンダルとクマデを持って、もう気分はクーラーいっぱいのアサリです。
私だってサンダルくらい用意したもんね。
遠くに広がる浅瀬の水面が、キラキラとどこまでも輝いています。
さあ、いても立ってもいられず『はっちゃきでとるべさ!』
「あ~!」
「景子どうしたの?あ”~!」
浅瀬に足を入れたとたんに、サンダルが砂に埋まって前に出る事ができません。砂にくっ付いたみたい。いきなり起きた現実の厳しさを、思い知らされたのでありました。
裸足のままがいいみたい。(でもケガには注意)
みかんの網を持ったみんなはすでに、はっちゃきモードだったべさ。