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オークションで見つけた北海道の昔の本を、ポチっと落札。
それからまもなく、相手の方からのメールが届きました。
”このたびは、落札して頂きありがとうございます。入金を確認後、発送いたします。
札幌市手稲区・・・”
え”〜!
同じ手稲の人でしょや!
これなら送ってもらうより、直接取りに行けちゃいます。
何度かメールのやり取りをしてから、夕方、お宅まで取りに伺いました。
どんな人かな。
随分たくさんの本を出品しておられるので、もしかしたら古本屋さん?
それとも、いつかテレビで見たような、オークションで生計をたてている若者か?
今まで、何度かオークションで買い物をした事はあるけれど、相手の方に直接会ったことはありません。
なんだかドキドキしちゃうね。
住宅街の角にあったお宅は、大きくて立派です。ピンポ〜ン。
「はい、お待ちしていましたよ」さっそく現れたのは、年配の奥様でした。
玄関には、オークションに出すためと思われる大量の本が、所せましと壁のように積み重ねられていて、本のちょびっとカビくさい匂いが漂っていました。
「はいはい、いらっしゃい」
それから、アーチ型のしゃれた扉の向こうからやってきたのは、ご主人とおぼしき体の大きなご老人です。
え!このお年寄りが、オークションで300冊以上はあろうかという本を出品する作業をしていたのか。
「家は、すぐにわかりましたか?はいこれ、納品書もありますよ」
「ありがとうございます」
少し後ろからその様子を見ていた奥様は、ニコニコしながら「本がお好きなんですね」と私に言いました。
「あ、いえ、はい、その、ホホホホ」
本が好きかと言われても、正直あまり読まないし、我が家にはない高貴な雰囲気に、しどろもどろになっちゃった。
「どうもありがとうございました」
「いえいえこちらこそ、お気をつけてお帰り下さいね」
お二人に見送られて、玄関の戸を閉めました。
ホッ・・・
私の想定した範囲をはるかに超えていたわ。
こんな知性的なご夫婦だったとは。
私達夫婦も、磨き方次第で、あんなふうになれるのだろうか・・・・・
そう言えばこの間の夕食の時に、旦那さんは、次男がトロロと納豆をダブルでご飯にかけて食べていたのを見て、「おまえ、そんな贅沢したら鼻血出るべや」って言ったら、次男は「出てもいいんだ、旨いんだから」とか答えて、2人で楽しそうにしてました。・・・
やっぱしウチは、ムリだわね。
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