北海道・札幌発・だべさ通信5

タイムマシーンは心で乗る

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事務所で印刷屋のしまちゃんとタイムマシーンの話しになりました。

 

 

旦那さんは過去に戻っていろんなものを見てみたいと言いました。
私も戻れるもんなら戻ってみたいね。
でもそれは、本能寺の変の真相でもなければ、戊辰戦争の土方歳三の行方でもなく、自分自身が子どもだった頃の時代です。

 

 

こそっと宝物を木の根っこに埋めている姿を、物陰からじ〜っと覗いてみたい。
家族の様子を、茶の間の天井から幽霊のようにも見てみたい。
そこには逝ってしまった兄や姉や父もいるし、窓の外には懐かしい景色も見えているにちがいないね。
懐かしくて懐かしくて、未来には帰りたくなくなっちゃうかも。

 

しまちゃんは言いました。
「未来へは行けるような気がするなあ。だってさ、意識を失って気がつけば時間が過ぎているのだから、未来に行ったみたいになるべさ」
なるほど〜!!
いっぱい寝れば、うんと未来に行けるってワケかあ・・・・・で、過去へは行けるの?
「過去は無理さ、意識を逆に失う事はできないんだから」
そっか〜〜〜。なんか納得。

 

 

茶の間の天井から当時の家族を見ていた私は、はっと気づきました。
過去に行ったら私の子ども達の存在がなくなってしまうわ。旦那さんもいないし、それはどんな事があっても絶対に困る。
過去を変えてはいけないきまりなら、兄も姉も父も、私の知ってる時間で死んじゃうのだよ。
そう思ったとたんに、あっと言う間に現在に戻ってきました。

 

 

過去は、写真と心の中で見る方が優しく見れるね。
未来だって心で見るから希望が見えるんだも。
今日はもう寝て、ちょびっと未来に行って来るわ。

 

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