北海道・札幌発・だべさ通信5

トイレのつまりは中度のぞうきん

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それは午前中に起きた事でした。
「母さん、ぞうきん流しちまった」
元気なく婆ちゃんが事務所に入ってきました。
え、流したってどこに?
「トイレさ・・バケツの水ごと流しちまって・・あっと思ったんだけどもな、見えなくなっちまって」
詰まっちゃったの?
「詰まった・・・水が流れんも・・・」

 

 

とにかくトイレに行ってみました。ゴム手袋を履いてさぐってみたけど届きません。
そうだ、トイレの吸引するやつがあったわ。
その他に針金も持って再びトイレへ。
シュボシュボ!だめだわ、針金にもひっかからない。
仕方ない、最後の手段だね。

 

 

しばらくしてやってきた修理屋のお兄さんは、トイレの構造や、つまり具合によっての修理費を、あらかじめ詳しく説明してくれました。
「まず、外側から試して取れた場合は低度な修理費です」
ほうほう。
「次に、その奥で詰まっている場合は、便器を取り外さなくてはならないので、中度の修理費です」
うお、これが中度ですか・・。
「次に、もうすでに配管まで落ちてしまって、そこで詰まっていたなら、他の排水と混じって逆流の可能性もあります」
ぎゃ、逆流・・・・

 
「そういう場合は高度な料金になります」
おお~、それは高度だ。
「おら、母さんがいない間に、また水流したもな。だから、奥の方に行ってるべよ」
何とかしようとハッチャキ(必死)だった婆ちゃんは、またもややってしまったかもしれない失敗に、増々しょぼんとなりました。

 

 

当然、外側からの手探りでは、ぞうきんは取り出せず、中度の扱い。便器を取り外す事になりました。
なんとか中度でおさまって・・・婆ちゃんと二人で、修理屋さんの作業を見守ります。
すると、ガタ・・と外した一番下から、かろうじて掃除していたぞうきんが見つかりました。
おお!なんとか中度だべさ!ありがとうございます!
修理屋さんのおかげで、また普段の生活に戻る事ができました。
でも婆ちゃんは、しばらくの間しょんぼりしています。「これなら餅がいっぱい買えたべよ」

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