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ホテル神居岩は、留萌市街を抜けて、山の谷間をややしばらく(多少の時間をかけて)奥に進ん
だ所にありました。マイクロバスは、最後のつづら折り右カーブで、全員の体をゆっさと左に押してから、今度は大きく車体を左に回転させて、ホテルの正面に到着です。
『いらっしゃいませ・・・』
深い山に囲まれたホテル神居岩は、大き過ぎず、小さすぎず、いつか来た事があるような、そんな雰囲気漂うホテルだね。
靴はロッカーに入れて・・・あら。100円入れなくていいんだ。
お部屋のカギは。差し込んでガチャガチャやれば、いつかは開いちゃう安心タイプ。
入り口にはお手洗い。床の間の影に、鏡と白い陶器の洗面台が設置されていました。
あずましい(居心地がいい)・・・・・・・。
靴のロッカーの100円玉を出すのに、慌ててカバンをゴソゴソしたり、オートロックのガキにドキドキする事もない。
なんて、あずましいんだ!
泉質は単純硫黄冷鉱泉とナトリウム塩化物泉の2種類だそう。寝風呂はかなり心地よし、漢方薬湯は薬草の匂いがする濁ったお湯が疲れを癒してくれそうです。もちろん、透明なお湯もあって、全部のお風呂を制覇。よしよし。
廊下で、同じ寄り合いの鈴木さんとすれちがいました。
「あらぽぷらさん、寄合長さんたちが、あっちで卓球してるみたいよ、一緒にどう?」
卓球会場は食堂入り口の通路です。
ピンポン ♪♪ ピンポン♪♪
ほほう、 寄り合い長さんは腕に覚えがあるらしく、70歳を過ぎているのにヘラ(ラケット)をクイッと切る(カットする)のが上手です。
「どうです、ぽぷらさんもいかがですか?」
” あら、そうですか。卓球なんて久しぶりなもんでちゃんと打てるかしら ”
「それじゃあいきますよ」優しく ピンポン♪♪・・・・
”それ!” 返してピンポン♪♪・・・・
「おお、上手じゃないですか、ホイ」 ピンポン♪♪・・・・
” いえいえ、オホホ・・・それ!” ピンポン♪♪・・・・
奇跡的にピンポンラリーは3回ぐらい続きました。
「それ!」
今度はさっきより、ちょっと強く当たりました。
”ほい!!” ピンポン♪♪・・・・
顔じゃ笑っているけど心じゃ はっちゃき(真剣勝負)。
寄り合い長さんが打つ「それ!」コキ〜〜〜〜ン!!
※ここからはスローモーションで。
” あ・・あ・・あ・・・玉が み・え・な・い・・・・・・ ”
体は動かず、ヘラを持ったコウモリみたいに固まりました。
コッキ〜〜〜〜〜ン・・・・・
なんと奇跡は起きて、私のヘラのどっかに当たったみたいです。
玉は卓球台のエッジにぶつかり、あっちの方にはじかれ飛んでいきました。
お、お〜〜〜〜〜!
「ぽぷらさん、やるね」
”いえいえ、偶然でして、おほほほ。では次の方どうぞ”
本当はね、狙ったんだよ。
やっぱし、温泉来たなら卓球だべさ。 つづく・・・
ホテル神居岩の詳細