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気づけばあっという間に次々と草が生えてる。
アスファルトの間とか、車を止めているところとか。
小さなうちにつまんでおけば、あとから少しは楽なので、このさいポイポイ抜いちゃおう。
ヒザを抱え込み、つまめるほどの小さな草を覗き込んでつまんではポイ！つまんではポイ！
・・とここで、忘れていた事実に直面した。
ヒザを抱え込むようにしゃがむと、お腹に座布団でも挟んだようなな違和感を生じるのだ。
違和感の正体は、お・な・か。
始めは鼻歌まじりにポイポイ抜いていたけれど、気づかぬうちに お相撲さんのしゃがみスタイルみたいな草むしりをしている。
あら、ここにも草、おやこっちにも草。
地面を移動するかっこうったら、まるでジャンプのできないガマガエルみたいでないかい。
そのうち、歩道をむこうから歩いてくる人が見えた。
あらやだ、ここはひとつ、女性らしく可愛くしゃがんで草むしりっと・・・・
片方のヒザをちょっと下ろしてみたりなんかして。
けれど、そんなかっこうは長く続かないので、またしばらくすると相撲さんしゃがみ。
あ、また誰か通るからレディースしゃがみ・・・・・・
あ～あ、疲れるもういっか。
なんでも近年は、関節の柔らかさが足りずに、しやがむ事のできない子どもたちが増えているそうだ。
その点、私はちゃんとしゃがめるもん。
けれど、このままいけば私だって危ないっしょ、原因は違うとこだけど。
